ソウルと釜山はどっちがいい?物価・気候・学校の違いを比べて選ぶ

ソウルと釜山はどっちがいい?物価・気候・学校の違いを比べて選ぶ

ソウルと釜山のどちらを選ぶかは、何を優先したいかで答えが変わります。
大きく分けると、選択肢の多さならソウル、暮らしやすさと費用の安さなら釜山です。
家賃も物価も釜山のほうが安く、西日本にお住まいなら飛行機で1時間ほどという近さもあります。
この記事では、実際に韓国で暮らした経験をもとに、7つの面から並べて比べていきます。
なお物価や便の数は変わることがあるので、金額はすべて目安としてお読みください。
数か月から1年を過ごすとなれば、観光の楽しさより暮らしやすさが効いてきます。
同じ韓国でも、この2つの街はまるで性格が違います。
ソウルが東京だとすれば、釜山は大阪にたとえられることが多いのもうなずける話です。
言葉づかいも人の距離感も、街を歩けばはっきり違いを感じ取れます。
この記事を読めば、自分にはどちらが合っているのかが見えてきます。
ソウルと釜山の基本的な違い

まずは全体像をつかんでおきましょう。
都会か、海のある街かという違いが、すべての土台になっています。
ソウルは選択肢の多さが強み
ソウルは韓国の首都で、人口はおよそ950万人という大都市です。
流行の発信地でもあるので、コスメもカフェも音楽も、いちばん新しいものが集まります。
そのぶん人も多く家賃も高いのですが、やりたいことがある人ほど選択肢に困りません。
地下鉄も9号線まで走っていて、行きたい場所にたいてい電車で行けます。
深夜までバスが動いているので、遅くなっても帰る手段に困りません。
そのかわり通勤時間の地下鉄は日本と変わらないほど混み合います。
人の多さに疲れてしまう人がいるのも、正直なところです。
釜山は暮らしの韓国が残る街
釜山は韓国第2の都市で、人口はおよそ330万人。海に面した港町です。
大都市でありながら海も山も近く、市場を歩けば地元の人の生活がそのまま目に入ります。
ソウルが都会の韓国なら、釜山は暮らしの韓国という言い方がしっくりきます。
海雲台の砂浜まで地下鉄で行けるので、授業のあとに海を見に行くという過ごし方もでけます。
毎日の景色に海があるかどうかは、暮らしの気分をかなり左右します。
海雲台や広安里の夜景は、住んでいる人でも見飽きないと言われるほどです。
春には桜、夏には海と、季節ごとの楽しみが街のなかにあります。
言葉づかいが違う
見落とされがちなのが、釜山では慶尚道の方言が使われているという点です。
イントネーションが強く、語尾も標準語とは違うので、最初は聞き取りにくく感じるかもしれません。
ただし学校の授業や若い世代との会話は標準語なので、そこまで身構える必要はありません。
市場のおばさんの言葉が聞き取れない、というのは釜山あるあるですが、それも含めて楽しめる人には向いています。
| 項目 | ソウルと釜山の違い |
|---|---|
| 인구 (人口) | ソウル約950万人/釜山約330万人 |
| 분위기 (雰囲気) | ソウルは東京/釜山は大阪にたとえられる |
| 사투리 (方言) | 釜山は慶尚道の方言/授業は標準語 |
| 바다 (海) | 釜山は海雲台などの海辺がすぐ近く |
ソウルと釜山の物価と家賃を比べる

長く滞在するなら、いちばん効いてくるのがお金の話です。
釜山のほうが全体に安く暮らせます。
家賃はソウルのほうが高い
同じ間取りでも、ソウルのほうが家賃は高くつきます。
考試院ならソウルで月4万〜6万円、釜山なら3万〜5万円ほどが目安です。
ワンルームになるとその差はさらに広がるので、1年住むなら数十万円の違いが出てきます。
ワンルームはソウルで月8万〜12万円、釜山なら6万〜9万円ほどが目安です。
食事と交通費
外食の値段も釜山のほうがいくらか安く、市場や食堂ならさらに抑えられます。
チャガルチ市場のように、地元の人が使う場所で食べれば1食1,000円もかかりません。
新鮮な海の幸が手ごろに食べられるのは、港町ならではの魅力です。
テジクッパのような釜山でしか味わえない料理も待っています。
地下鉄の運賃はどちらも1回1,400ウォンほどで大きな差はありません。
ただしソウルは路線が多く行動範囲が広いぶん、交通費は結果的にかさみやすくなります。
釜山は街がまとまっているので、歩いて済ませられる場面も多くなるでしょう。
生活費の目安
家賃を含めた1か月の生活費でいえば、釜山はソウルより1万〜2万円ほど抑えられると考えておくといいでしょう。
1年で見れば10万円以上の差になるので、予算が限られているなら釜山という選び方は十分にあります。
期間ごとの費用は韓国留学の完全ガイドにまとめました。
| 費用 | ソウルと釜山の目安 |
|---|---|
| 고시원 (考試院) | ソウル月4万〜6万円/釜山月3万〜5万円 |
| 지하철 (地下鉄) | どちらも1回1,400ウォンほど |
| 생활비 (1か月の生活費) | 釜山のほうが1万〜2万円ほど安い |
| 외식 (外食) | 釜山のほうがいくらか安い |
ソウルと釜山の日本からの行きやすさ

意外と大きいのが、日本のどこから行くかという点です。
住んでいる地域によって近さが逆転します。
西日本なら釜山が圧倒的に近い
福岡から釜山までは、飛行機で1時間を切ります。
国内線で東京へ行くより早いくらいなので、西日本にお住まいなら釜山はぐっと身近な存在です。
そのうえ博多港から高速船で3時間半ほどという海路もあり、飛行機が苦手な方にも選択肢があります。
荷物が多い留学の行き帰りでは、船という手段があるだけでも心強く感じます。
関東からならソウル
一方で東京や大阪からは、ソウルへの便のほうが圧倒的に多くなっています。
仁川空港には日本の20を超える都市から直行便が出ており、時間帯も選びやすくなります。
そのため帰国のしやすさを重視するなら、自分の実家から近いほうを選ぶという考え方も見られます。
長期の留学では一度は日本に戻る場面もあるので、この差は思ったより効いてきます。
空港から市内までの時間
仁川空港からソウル駅までは、空港鉄道の直通で40分ほどです。
釜山の金海空港から市内までは30分ほどで、こちらのほうが手軽に感じられます。
空港が街に近いぶん、到着した日から動き出しやすいという良さがあります。
荷物の多い留学のはじまりでは、この30分の差が思いのほかありがたく感じられます。
到着してすぐ動きたいなら、釜山のコンパクトさは大きな利点です。
ソウルと釜山の気候の違い

1年を通して過ごすなら、気候も見ておきたいところです。
冬の寒さがまるで違います。
釜山の冬はしのぎやすい
ソウルの1月は氷点下10度近くまで下がる日もあり、日本の真冬より厳しく感じます。
一方で釜山は海に面しているぶん暖かく、氷点下になる日も少なくなります。
寒さが苦手な方にとって、この差はかなり大きいはずです。
毎日の通学を思えば、冬の3か月をどう過ごすかは無視できない要素です。
夏はどちらも蒸し暑い
夏はどちらも高温で湿気が多く、6月から7月は雨の日が続きます。
釜山は海風があるぶんいくらかましですが、過ごしやすいというほどではありません。
どちらの街でも、7月から8月は室内の冷房が強いので羽織るものが要ります。
外は蒸し暑いのに室内は寒いという落差に、最初は戸惑うかもしれません。
体調を崩しやすい時期なので、上着は季節を問わず1枚持ち歩いてください。
季節ごとの準備は長期休みの短期留学でも触れています。
ソウルと釜山を留学先として選ぶなら

留学先として選ぶなら、学校や暮らしやすさの違いも気になるところです。
学校の数と、日本人の多さが判断の軸になります。
学校の選択肢はソウルが多い
語学堂の数でいえば、ソウルのほうが圧倒的に多くなっています。
延世大学や高麗大学など名前の知られた学校が集まっており、コースの種類も豊富です。
釜山にも釜山大学・釜慶大学・釜山外国語大学などの語学堂がありますが、選べる数は限られます。
なかでも釜山大学は釜山でもっとも歴史があり、受講する学生の数も多い学校です。
釜慶大学は学費が抑えめで日本人も少なめなので、費用と環境の両方を取りたい方に向いています。
開講の時期やコースの種類も少なめなので、行きたい時期に合う学校があるかを先に調べてください。
学校選びは韓国留学の語学堂ガイドを参考にしておきましょう。
韓国語が伸びやすいのは釜山
街全体で見れば、ソウルのほうが日本人留学生は多くなります。
日本語だけでも生活できてしまう場面が増えるので、意識しないと韓国語を使わずに過ごしてしまいます。
ただし日本人が少なければ伸びる、という単純な話でもありません。
釜山でも釜山大学のように日本人が多く集まる語学堂はありますし、反対にソウルでも日本人の少ない学校はあります。
そのうえ歴史のある学校にはトウミ制度という、韓国人の学生とペアになれる仕組みが用意されていることも多くあります。
韓国人の友人ができれば、日本人が多い環境でも話す機会はいくらでもつくれます。
街で選ぶより、学校ごとの環境を調べるほうが確実だと考えてください。
バイトや出会いはソウル
一方で、アルバイトの求人や交流の機会はソウルのほうが多くなるでしょう。
日本語を活かせる仕事も、免税店や日本食レストランなどソウルに集まっています。
日本人観光客の数が違うので、求人の数もソウルのほうが多くなります。
釜山でも仕事は見つかりますが、選べる幅はソウルほどではありません。
そのぶん韓国語を使う職場が中心になるので、語学の面ではかえって力がつきます。
バイトについては韓国留学のバイトでくわしく紹介しています。
ソウルと釜山以外の選択肢

比べる相手は釜山だけではありません。
ほかの都市にも語学堂はあるので、視野を広げてみるのも一つの手です。
大邱や光州という選び方
大邱や光州にも大学の語学堂があり、家賃も物価もさらに抑えられます。
日本人がほとんどいない環境なので、韓国語だけで過ごしたい人には理想的な条件がそろっています。
そのかわり日本語で頼れる相手が少ないので、ある程度の韓国語力がないと苦労します。
ソウル近郊という手もある
ソウルの中心から少し離れた京畿道のエリアなら、家賃を抑えつつソウルへ通えるという選び方ができます。
地下鉄でつながっているので、週末に明洞や弘大まで出るのも難しくありません。
費用と利便性の両方を取りたいなら、この中間の選択肢も試す価値があります。
ソウルと釜山のタイプ別の選び方

ここまでの内容をふまえて、どんな人にどちらが向いているかをまとめました。
迷ったときの目安にしてください。
ソウルが向いている人
流行のものに触れたい、学校やアルバイトの選択肢を広く持ちたいという方はソウルです。
コンサートや展示など、韓国のエンタメを楽しみたいならソウル以外の選択肢は考えにくいでしょう。
進学や就職まで見通しているなら、情報も人脈も集まるソウルに分があります。
企業の本社も大学もソウルに集まっているので、その後の道につなげやすくなるでしょう。
釜山が向いている人
費用を抑えたい、落ち着いた環境で学びたいという方には釜山が合います。
日本人が少ない環境に身を置きたい、海の近くで暮らしたいという希望にも応えてくれます。
西日本にお住まいなら、帰国のしやすさも見逃せない利点です。
家族が遊びに来やすいという点も、長く滞在するなら意外と大きな支えになります。
ソウルと釜山に関するよくある質問

最後に、よく寄せられる質問にお答えします。
方言は問題になりますか
授業も若い世代の会話も標準語なので、学ぶうえで困ることはありません。
むしろ方言に触れられるのは、釜山で暮らす楽しみの一つです。
釜山は不便ではありませんか
地下鉄もバスもそろっているので、日常の生活で不便を感じることはほとんどありません。
ただしコンサートや大きな展示はソウルに集中するため、そこは割り切りが必要です。
両方に住むことはできますか
できます。1学期ずつ場所を変えるという過ごし方をしている人もいます。
ソウルからKTXで2時間半ほどなので、週末に行き来することも難しくありません。
まとめ|ソウルと釜山は優先するもので決まる

ここまで、ソウルと釜山の違いをお伝えしてきました。
最後に、大切なポイントをもう一度振り返ります。
この記事の要点
- 費用:釜山のほうが月1万〜2万円ほど安い。1年なら10万円以上の差。
- 学校:数と種類はソウルが多い。ただし日本人も多い。
- 語学:日本人が少ないぶん、釜山のほうが韓国語を使う場面は増える。
どちらが良いというものではなく、自分が何を優先したいかで答えは変わります。
まずは費用なのか、学校の数なのか、環境なのかを一つ決めてみてください。
そこが決まれば、選ぶべき街は自然と見えてきます。






















































































