外国人の「脱ソウル」が加速!WOWPASSから見えた韓国地方旅行の新時代

外国人の「脱ソウル」が加速!WOWPASSから見えた韓国地方旅行の新時代
外国人の「脱ソウル」が加速!WOWPASSから見えた韓国地方旅行の新時代韓国旅行は「まずソウル」だけではなくなり、釜山や済州など地方そのものを目的地にする外国人が増えています。
明洞(ミョンドン)や弘大(ホンデ)、聖水(ソンス)は今も人気ですが、2026年は外国人の動きが少し変わってきました。ソウルを回ってから地方へ行くのではなく、最初から釜山(プサン)や済州(チェジュ)へ向かう旅行が目立っています。
韓国ではこの流れを「脱ソウル」と表すことがあります。ただ、ソウルの人気が落ちたという話ではありません。何度も韓国へ来る人が増えたことで、「今回はどの街へ行こう」と選べるようになった、と考えるほうが実際の動きに近いでしょう。
「脱ソウル」はソウル離れではなく韓国旅行の広がり
いま起きているのは「ソウルへ行かない」変化より、「ソウル以外も普通に選ぶ」変化です。
私自身、韓国へ行くときはWOWPASSとTrip.PASS(トリップパス)の両方を使っています。地方へ行くときも支払い方法を一から考え直す必要はなく、以前より気軽に動けるようになったと感じます。
今回おもしろいのは、旅行者の動きが決済データにもはっきり出ていることです。WOWPASSの数字と韓国政府の観光統計を重ねると、「地方にも寄る人が増えた」だけではない変化が分かります。
先に結論|ソウルは強いまま、地方が育っている
ソウルの人気が下がって地方へ人が流れたのではなく、ソウルの強さを残したまま地方の選択肢が増えています。
この見方は、2026年8月に出たWOWPASSのレビュー集計とも合います。実際にWOWPASSで決済した人だけが投稿できるレビュー30万件では、ソウルが71.6%で圧倒的に多く、次が釜山12.9%、仁川7.8%、済州3.4%でした。
それでも釜山が1割を超えているのは小さくありません。「脱ソウル」という言葉だけを見るとソウルが弱ったように聞こえますが、数字を追うと韓国旅行の行き先が増えた話だと分かります。
WOWPASSの決済データで見えた釜山38%・済州40%
WOWPASSの決済データで見えた釜山38%・済州40%釜山でWOWPASSを使ったカードの38%、済州では40%に、同じ期間のソウル決済がありませんでした。
対象は2026年4月29日から5月6日までで、日本のゴールデンウイークと中華圏の労働節が重なった時期です。この期間に釜山や済州で使われたWOWPASSを調べると、ソウルを経由しない旅行らしい動きがかなり見つかりました。
もちろん、この数字を「外国人の4割がソウルへ行かなかった」と読むのは正しくありません。WOWPASS以外のカードや現金をソウルで使った可能性もあり、対象も訪韓外国人全体ではないからです。
大事なのは「地方へ行った」より「地方から旅を始めた」こと
約4割という数字そのものより、地方がソウル旅行の追加日程ではなく、最初の目的地になっている点が気になります。
釜山には金海国際空港と釜山港があり、済州には済州国際空港があります。仁川空港からソウルへ入らなくても韓国旅行を始められるため、「今回は釜山だけ」「済州島だけ」という旅程が組みやすくなりました。
| WOWPASS利用地域 | 同期間にソウル決済なし | 考えられる旅の形 |
|---|---|---|
| 釜山 | 38% | 釜山を中心に回る旅行 |
| 済州 | 40% | 済州だけで過ごす旅行 |
同じ調査では、ソウルと釜山のWOWPASS決済は日本人が54%を占め、済州では中華圏の旅行者が63%でした。地方旅行と一口にいっても、都市によって来る人も旅の目的も違っています。
韓国政府の統計でも外国人の地方旅行は増えている
韓国政府の統計でも外国人の地方旅行は増えている2026年1~3月の外国人地方訪問率は34.5%で、地方空港・鉄道・滞在日数・消費額もそろって伸びました。
WOWPASSだけの動きなのかと思って韓国文化体育観光部の数字も見ると、同じ方向が出ています。2026年1~3月、訪韓外国人のうち一度でも非首都圏を訪れた人は34.5%で、前年同期より3.2ポイント上がりました。
地方空港から入国した外国人は85万3,905人で前年同期比49.7%増、鉄道を利用した外国人も169万2,988人で46.4%増です。地方で過ごした日数は36.2%増、消費額も17.2%増えていました。
地方へ行く人だけでなく滞在時間と買い物も増えた
地方観光は「少し寄って帰る」形から、泊まって食べて買い物をする旅行へ広がっています。
| 2026年1~3月 | 結果 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 外国人の地方訪問率 | 34.5% | 3.2ポイント増 |
| 地方空港から入国 | 85万3,905人 | 49.7%増 |
| 鉄道利用 | 169万2,988人 | 46.4%増 |
| 地方滞在日数 | 528万日 | 36.2%増 |
| 地方での消費額 | 8.8億ドル | 17.2%増 |
地方空港の伸びが大きいのも目につきます。韓国に着いてから地方へ移動する人だけでなく、地方から韓国旅行を始める人が増えていることとつながる数字です。
外国人がソウル以外へ向かう理由は韓国旅行のリピーター増
外国人がソウル以外へ向かう理由は韓国旅行のリピーター増初めての韓国ではソウルを選びやすくても、2回目、3回目になると「まだ行ったことがない韓国」へ目が向きます。
WOWPASSでは、2026年の大型連休に以前のカードを再び使った人が57%となり、新規利用者を初めて上回りました。2024年は新規利用者が65%だったので、利用者の中でも韓国旅行に慣れた人が増えています。
初韓国なら明洞、景福宮、弘大あたりを回りたくなる人は多いでしょう。でも何度か行けば、釜山で海を見たい、慶州(キョンジュ)を歩きたい、済州島でゆっくりしたいと次の行き先が出てきます。
「韓国へ行きたい」から「この街へ行きたい」に変わる
リピーターが増えるほど、韓国という国を選ぶ旅行から、釜山や慶州など街を選ぶ旅行へ変わっていきます。
SNSや動画で地方の店や景色を日本にいながら見られることも大きいでしょう。有名な観光地だけでなく、カフェや市場、海辺の散歩道まで旅行前に知れるので、地方へ行く理由を見つけやすくなりました。
「ソウルはもう飽きた」という単純な話ではありません。好きな場所がソウル以外にも増えた結果、韓国旅行の地図が広がっていると見るほうが実態に合います。
K-POPが外国人を地方へ動かす力も大きい
K-POPが外国人を地方へ動かす力も大きいK-POPの大型公演は、海外ファンにとって地方都市へ行くきっかけではなく、その街を選ぶ直接の理由になります。
2026年6月にBTSの公演が行われた釜山では、公演期間中のWOWPASS新規発行数が前年同期より78%増えました。公演週の釜山でのWOWPASS決済額も前週比117%増、前年同期比242%増と大きく伸びています。
コンサートを見るために釜山へ行けば、ホテルに泊まり、ご飯を食べ、カフェや店にも立ち寄ります。公演を入り口に街を知り、「次は公演がなくても来たい」と思う人が出てくるのも不思議ではありません。
推しを追って行った街が次の旅行先になる
K-POPは人を集めるだけでなく、外国人が知らなかった韓国の街に最初の一歩を作っています。
とくに釜山のように海、食事、買い物、観光をまとめて楽しめる街は、公演の前後も過ごしやすいです。イベント目的で初めて訪れても、そのまま普通の旅行先として記憶に残りやすいでしょう。
韓国ドラマのロケ地やアイドルの出身地をめぐる旅行も同じです。観光地の知名度だけではなく、「自分がそこへ行きたい理由」が地方への移動を作る時代になっています。
釜山と済州はなぜ「地方だけの韓国旅行」が成立するのか
釜山と済州はなぜ「地方だけの韓国旅行」が成立するのか釜山と済州は、ソウルを組み合わせなくても数日を過ごせるだけの見どころと移動の入口があります。
釜山なら海雲台(ヘウンデ)、広安里(クァンアルリ)、西面(ソミョン)、南浦洞(ナンポドン)など、同じ街でも雰囲気がかなり違います。海を見たい日と買い物をしたい日を分けても、十分に旅程を作れます。
済州は海や自然、カフェ、ドライブなどが中心で、ソウルとは旅行の過ごし方そのものが変わります。別の韓国を見てみたい人には、済州だけで旅を組む意味があります。
日本からなら「地方だけ」の短い韓国旅行も考えやすい
釜山のように日本から直接行ける街は、ソウルを入れない2泊3日や3泊4日の旅行とも相性があります。
WOWPASSの連休データでソウルと釜山の決済に占める日本人の割合が54%だったのも納得できます。とくに西日本から見ると釜山は近く、韓国旅行の2回目、3回目の候補にしやすい街です。
慶州、全州(チョンジュ)、麗水(ヨス)、江陵(カンヌン)も、ソウルから足を延ばす旅行先です。その中でも釜山と済州は、外国人旅行者の滞在先として数字に表れています。
最新30万件レビューでもソウル71.6%|それでも釜山が伸びる意味
最新30万件レビューでもソウル71.6%|それでも釜山が伸びる意味2026年8月のWOWPASSレビュー集計ではソウルが71.6%で首位ですが、釜山も12.9%まで存在感を高めています。
このレビューは誰でも書けるものではなく、WOWPASSで実際に決済した人だけが投稿できます。2025年10月に始まり、2026年8月には累計30万件を超えました。
地域別ではソウル71.6%、釜山12.9%、仁川7.8%、済州3.4%です。ソウルが今も圧倒的だからこそ、「脱ソウル」をソウルの衰退と読むのは無理があります。
外国人が地方で何をしているかも見えてきた
レビューではカフェ・デザート31%、飲食店29%で全体の6割を占め、地方でも「食べる・休む・買う」旅行が広がっています。
地方観光というと有名な景色や世界遺産だけを想像しがちですが、実際の旅行ではカフェに入り、ご飯を食べ、コスメや服を買います。こうした日常の消費が増えていることは、地方が「観光地を見るだけの場所」ではなくなっている証拠にも見えます。
釜山の12.9%はソウルと比べればまだ差があります。それでも、ソウル以外で外国人の消費がまとまって見える都市が育ってきたこと自体が、数年前とは違うところです。
韓国地方旅行でWOWPASSとTrip.PASSをどう使う?
韓国地方旅行でWOWPASSとTrip.PASSをどう使う?地方へ行くなら、決済カードそのものより「現地でどうチャージするか」「交通残高をどう扱うか」まで見ておくと楽です。
2026年8月現在、WOWPASSは全国約446台の無人機を案内しており、釜山だけでも設置場所が増えています。日本円を含む16通貨の現金を機械でチャージできるため、円を持って韓国へ行く人には分かりやすいです。
私はWOWPASSとTrip.PASSの両方を使っています。個人的にはTrip.PASSのほうが好きですが、円の現金をそのまま使いたいときはWOWPASSの分かりやすさがあります。
私なら地方旅行前にこの3つだけ確認する
カードの名前より、到着地でのチャージ方法、交通カードの残高、予備の支払い手段を先に決めます。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 到着地でチャージできるか | ソウル以外では無人機や販売場所が違う |
| 交通残高の入れ方 | 決済残高と別になっているサービスがある |
| 別のカードも持つ | 通信やアプリ不調に備えられる |
WOWPASSだけ、Trip.PASSだけに決める必要はありません。私が両方を使っているのも、海外では支払い方法を一つに寄せすぎないほうが気が楽だからです。
Trip.PASSは使い方に少しクセがあるため、別の記事では登録やチャージから整理しました。iPhoneの交通カードやWOWPASSとの違いまで、迷いやすいところをまとめています。
外国人の「脱ソウル」に関してよくある質問
外国人の「脱ソウル」に関してよくある質問「外国人の4割がソウルへ行かない」という意味ではありません。数字の対象を分けて見ると、今回の変化が分かりやすくなります。
今回の話はWOWPASSの利用データと韓国政府の統計が混ざりやすいので、迷いやすいところを分けました。とくに38%・40%という数字は、訪韓外国人全体の割合ではありません。
外国人の約40%がソウルへ行かなくなったのですか?
いいえ。釜山または済州でWOWPASSを利用したカードのうち、同期間にソウル決済がなかった割合です。
別のカードや現金でソウルを訪れた可能性もあります。そのため「ソウルを一度も訪問していない人が4割」とまでは言えません。
ソウルの人気は落ちているのですか?
いいえ。2026年8月のWOWPASSレビューでもソウルは71.6%を占め、現在も圧倒的な存在感があります。
変わったのはソウルが弱くなったことではなく、釜山や済州などの選択肢が育ったことです。「ソウル一極」から行き先が少しずつ広がった、と見るほうが数字を読み違えません。
地方を訪れる外国人は本当に増えていますか?
韓国政府の2026年1~3月統計でも、外国人の地方訪問率は34.5%まで上がっています。
地方空港からの入国、鉄道利用、地方での滞在日数、消費額も前年同期より増えました。WOWPASSだけではなく、複数の数字で同じ流れを確認できます。
韓国の地方旅行は初めてでも大丈夫ですか?
釜山や済州のように空港や交通が整った地域なら、初めての地方旅行でも旅程は組みやすいです。
ただ、地方ごとに交通事情は違います。ソウルと同じ感覚で地下鉄だけを使えるとは限らないので、行きたい場所と移動方法をセットで確認しておくと安心です。
地方旅行ならWOWPASSとTrip.PASSはどちらがいいですか?
日本円の現金を使いやすいWOWPASSと、アプリ機能が多いTrip.PASSでは強みが違うので、旅のしかたで選びます。
私は両方を使っていて、個人的にはTrip.PASSのほうが好きです。初めて使うなら、交通残高やチャージ方法まで比べてから決めると迷いにくいでしょう。
【まとめ】外国人の「脱ソウル」が加速!WOWPASSから見えた韓国地方旅行の新時代
【まとめ】外国人の「脱ソウル」が加速!WOWPASSから見えた韓国地方旅行の新時代「脱ソウル」の中身はソウル離れではなく、外国人が韓国のいろいろな街を自分の目的地として選び始めた変化です。
釜山・済州のWOWPASS決済と韓国政府の地方観光データを見ると、地方へ向かう人だけでなく、滞在時間や消費も増えています。一方で最新レビューの71.6%はソウルなので、「ソウルは強い。でも地方も育った」と考えるのが一番しっくりきます。
【おさらい】外国人の「脱ソウル」で分かったこと
数字を並べてみると、「地方へ行く外国人が増えた」だけではないことが分かります。
釜山や済州を最初から目的地にする人が現れ、K-POPやリピーターの増加がその動きを後押ししています。WOWPASSやTrip.PASSのようなサービスも、地方へ出るときの小さな不安を減らしています。
| ポイント | 確認できた内容 |
|---|---|
| WOWPASS釜山 | 38%が同期間ソウル決済なし |
| WOWPASS済州 | 40%が同期間ソウル決済なし |
| 外国人地方訪問率 | 2026年1~3月は34.5% |
| 最新レビュー | ソウル71.6%・釜山12.9% |
| 背景 | リピーター・K-POP・地方交通の広がり |
| 見方 | ソウル離れより韓国旅行の多様化 |


























































































