韓国留学のメリットとデメリット|行く前に知っておきたい両面

韓国留学のメリットとデメリット|行く前に知っておきたい両面
韓国留学のいちばんの強みは、日本から近く、費用が欧米よりはるかに抑えられることです。
飛行機で2時間ほど、1年通っても150万〜250万円ほどで済みます。
一方で韓国にいるだけでは話せるようにならないという現実もあり、ここを知らずに行くと期待が外れます。
この記事では、実際に韓国へ留学した経験をもとに、良い面と大変な面を並べてお伝えします。
留学を調べていると、良いことばかり書かれた記事に出会います。
けれど数十万円から百万円を超えるお金を使う決断なので、悪い面も知ったうえで選びたいはずです。
どちらも見比べて、そのうえで行きたいと思えるなら、その判断は間違いません。
この記事を読めば、自分にとって韓国留学が合うかどうかが見えてきます。
なお費用や制度は変わることがあるので、金額はすべて目安としてお読みください。
まずは良い面から順に確かめます。
そのあとで大変な面を、包み隠さずお伝えします。
両方を並べて見たうえで、自分に合うかどうかを考えてみてください。
韓国留学の5つのメリット
まずは良い面から確かめてみましょう。
ほかの国への留学と比べたときの強みを挙げていきます。
1.日本から近く、費用が安い
東京から2時間半、福岡からなら1時間ほどで着きます。
航空券は往復3万〜6万円と、国内旅行と変わらない水準です。
そのうえ生活費も欧米より安く、考試院なら月4万〜6万円から住めます。
1年間の総額でいえば150万〜250万円ほどで、これは英語圏の半分以下という水準です。
短期であればさらに抑えられ、1週間なら20万円前後から行けます。
休みを使って行けるという意味でも、はじめての海外留学には向いています。
同じ予算で欧米へ行くなら、期間は半分以下になってしまいます。
2.韓国語は日本語話者に習得しやすい
韓国語は日本語と文法の並び方がほとんど同じです。
主語のあとに目的語、最後に動詞という順番なので、頭の中で組み立て直す必要がありません。
漢字語も多く、約束や無理といった単語は発音まで似ています。
知らない単語でも、漢字に置き換えると意味が推し量れることがよくあります。
図書館はトソグァン、約束はヤクソクと、耳で聞いても見当がつく言葉が並んでいます。
この土台があるぶん、覚える量そのものが英語より少なくて済みます。
そのため英語より短い期間で話せるようになる人が多く、努力が結果に結びつきやすい言語です。
1年通えばTOPIK5級前後まで届く人が多いのも、この近さがあるからです。
3.治安がよく生活しやすい
韓国は世界的に見ても治安のよい国で、夜に一人で出歩ける安心感があります。
地下鉄もバスも遅くまで動いていて、公共交通だけで生活が完結します。
女性の一人暮らしでも、日本と変わらない感覚で過ごせるという声を多く聞きます。
ただし人の多い場所ではスリもあるので、油断は禁物です。
そのうえ医療費も日本より安く、体調を崩したときも気軽に病院へ行けます。
国民健康保険に入っていれば、風邪程度なら数千円で診てもらえます。
4.文化に浸れる
好きなアーティストの公演を見に行ける、コスメを実際に試せる。
日本では手に入らない情報や体験が日常のなかにあります。
学ぶ動機がそのまま生活のなかにあるので、勉強が続きやすいという面もあります。
好きなドラマを字幕なしで見たいという気持ちが、そのまま毎日の力になってくれます。
教科書に向かうより、好きなものから覚えるほうが記憶にも残ります。
5.各国に友人ができる
語学堂には世界中から学生が集まり、共通の言葉が韓国語しかないという環境ができます。
中国やベトナム、欧米から来た学生と机を並べることで、視野そのものが広がります。
帰国後も続く縁になることも珍しくありません。
各国に友人がいるという事実は、その後の人生の選択肢まで広げてくれます。
| メリット | 具体的な中身 |
|---|---|
| 비용 (費用) | 1年150万〜250万円/英語圏の半分以下 |
| 거리 (距離) | 2時間ほど/航空券は往復3万〜6万円 |
| 언어 (言語) | 文法が日本語と近く習得しやすい |
| 치안 (治安) | 夜も出歩ける/医療費も安い |
韓国留学の5つのデメリット
ここからは大変な面を、包み隠さずお伝えします。
知っておけば防げるものがほとんどです。
1.韓国にいるだけでは話せるようにならない
いちばん多い誤解が、現地にいれば自然に上達するという期待です。
語学堂には日本人も多く、日本語が通じる店も少なくありません。
そのため意識して韓国語を使わないと、半年経っても変わらないということが実際に起こります。
授業のあとに先生と話す、店員さんに一言かける。その積み重ねだけが力になります。
2.韓国での就職は簡単ではない
留学して、そのまま韓国で働きたいと考える方は多くいます。
けれど韓国では若者の就職難が社会問題になっており、そこに外国人が加わるのは容易ではありません。
就労ビザを出してもらう必要があるので、語学力だけでは足りず、専門の技能が求められます。
韓国語ができるだけで採用される時代ではない、というのが実際のところです。
そのかわり語学と別の専門を掛け合わせられれば、代わりのきかない人材になれます。
マーケティングやIT、美容など、自分の武器と組み合わせて考えてみてください。
くわしくは韓国留学と就職で解説しています。
3.まとまったお金が最初にかかる
欧米より安いとはいえ、学費や寮費を一度に30万円以上払う場面があります。
部屋を借りるなら保証金として500万〜1,000万ウォンを預けることもあり、初期の負担は決して軽くありません。
日本円にすると50万〜100万円ほどで、これが用意できずに考試院を選ぶ人も多くいます。
そのため渡航前にまとまった資金を用意しておく必要があります。
4.外国人登録証が届くまで不便
長期の滞在では外国人登録証が必要ですが、発行までに3週間から6週間かかります。
その間は銀行口座も携帯電話の契約もできず、ネット通販の会員登録すら通りません。
日本で手配したSIMとカードで、この期間をしのぐ準備が要ります。
ここを知らずに行くと、着いた初日から連絡すら取れないことになります。
留学生のあいだで登録証がないと何もできないと言われるのは、大げさな話ではないのです。
手続きは韓国の外国人登録証にまとめました。
5.準備に時間がかかる
ビザの申請、住まい探し、生活用品の調達。思い立ってすぐ行けるものではありません。
長期の留学なら、出願から渡航まで半年ほどかかると考えておいてください。
そのうえ書類の発行に2週間かかるものもあるので、早めに動き出すことが何より大切です。
必要な書類は韓国留学の必要書類にまとめています。
| デメリット | どう向き合うか |
|---|---|
| 한국어 (語学が伸びない) | 使う場を自分からつくる |
| 취업 (就職の壁) | 語学に専門の技能を掛け合わせる |
| 초기 비용 (初期費用) | 渡航前にまとまった資金を用意する |
| 외국인등록증 (登録証の待ち時間) | 最初の1か月は日本のカードとSIMで乗り切る |
韓国留学の種類ごとに変わるメリット
ひと口に韓国留学といっても、選ぶ形によって得られるものは変わります。
自分に近いものを見てください。
語学留学の場合
語学堂に通う形なら、1学期10週間ごとに区切って通えるのが利点です。
半年だけ、1年だけと期間を選べるので、社会人でも計画を立てやすくなります。
そのかわり学位は取れないので、進学や就職に直結させたいなら次の選択肢を考えてください。
大学・大学院への正規留学
学位を取る留学なら、卒業証書という形が残ります。
韓国の大学は日本より学費が抑えられている学部も多く、年間20万〜90万円ほどという例もあります。
ただしTOPIK3級以上が出願の条件になることがほとんどなので、語学堂を挟むのが一般的です。
ワーキングホリデー
働きながら滞在できるのがワーホリで、生活費を自分でまかなえるのが最大の強みです。
ただし満18歳から30歳までという年齢の条件があり、誰でも使えるわけではありません。
くわしくは韓国ワーホリの費用をご覧ください。
韓国留学とほかの国を比べる
判断の材料として、他の選択肢と並べてみるのも有効です。
費用で比べる
アメリカやイギリスへの1年間の留学は、300万円から500万円ほどかかります。
韓国なら150万〜250万円ほどなので、半分以下で行ける計算です。
同じ予算があれば、韓国なら2年通うこともできます。
言語の使い道で比べる
正直にお伝えすると、使える国の数でいえば英語のほうが有利です。
ただし英語を話せる人は日本に大勢いる一方で、韓国語となると数はぐっと減ります。
希少さで勝負するなら韓国語という考え方もできます。
結局どちらがよいか
答えは何をしたいかによって変わります。
韓国の文化やコンテンツに関わりたいなら韓国、幅広く使いたいなら英語圏。
目的から逆に考えれば、迷いは自然と消えていきます。
メリットを活かせる人の共通点
同じ期間を過ごしても、得るものには大きな差が出ます。
その差はどこから生まれるのかを確かめます。
目的を決めてから行く
成果を持ち帰る人は、TOPIK3級を取る、韓国人の友人を5人つくるといった具体的な目標を持っています。
漠然と憧れだけで行くと、楽しかった思い出だけが残って終わります。
出発前の数時間を目標づくりに使うだけで、数十万円の価値が変わってきます。
日本語で完結する環境から出る
もう一つが、居心地の悪い場所へ自分から入っていくことです。
言語交換の集まり、アルバイト、韓国人だけのサークル。最初は怖くても、その一歩が結果を分けます。
後悔しないための考え方は韓国留学で後悔しないためにでも解説しています。
帰国後も続ける
見落とされがちですが、使わなければ語学力は数か月で落ちていきます。
帰国してからも週に何度か韓国語に触れる時間をつくることで、留学の成果は残り続けます。
デメリットを減らす準備
大変な面の多くは、出発前の準備で小さくできます。
やっておきたいことを3つに絞ってお伝えします。
ハングルは日本にいるうちに読めるようにする
現地で文字から学び始めると、それだけで数週間を使ってしまいます。
ハングルは仕組みさえ分かれば数日で読めるようになるので、渡航が決まったらすぐ始めてください。
読めるかどうかで、レベル分けテストで入るクラスも変わります。
最初の1か月を乗り切る備えをする
外国人登録証が届くまでの空白は、日本で手配したSIMとカードで埋められます。
家賃や学費の支払いが最初の月に重なるので、必要な額は入国前に用意しておいてください。
カードの選び方は韓国でデビットカードは使えるかにまとめました。
短期で試してから決める
いきなり1年を決めるのが不安なら、1週間や1か月の短期から試すという道があります。
学校の雰囲気も住む環境も、行ってみないと分からないことばかりです。
短期の選び方は韓国の短期留学で紹介しています。
韓国留学のメリットに関するよくある質問
最後に、よく寄せられる質問にお答えします。
結局、行く価値はありますか
目的がある人には十分あります。
反対に、周りが行くからという理由だけなら、日本で学びながら資金をためるほうが賢明です。
いちばん大きなデメリットは何ですか
韓国にいるだけでは話せるようにならないことです。
これは環境のせいではなく、過ごし方で決まるものなので、自分次第で防げます。
費用に見合いますか
語学力だけで測るなら、日本でオンラインレッスンを受けるほうが安上がりです。
ただし現地で暮らした経験や各国の友人は、お金では買えません。
まとめ|メリットとデメリット両方を知って決める
ここまで、韓国留学のメリットとデメリットをお伝えしてきました。
最後に、大切なポイントをもう一度振り返ります。
この記事の要点
- メリット:近くて安い、文法が近い、治安がよい。1年150万〜250万円で行ける。
- デメリット:韓国にいるだけでは伸びない、就職は簡単ではない、初期費用がかかる。
- 分かれ目:目的を決めて行ったかどうかで、得られるものが変わる。
韓国留学は、無条件によい選択でも、悪い選択でもありません。
まずは自分がこの留学で何を得たいのかを、一文で書き出してみてください。
それが書けたなら、あなたにとっての答えはもう出ているはずです。
























































































