【韓国語の子音】韓国語の子音をマスターしよう!子音の種類や発音を解説
韓国語を学習するうえで、まずハングル文字から覚える方も多いと思います。
見た目が日本語とはまったく異なるため、暗号みたいで難しそう、、と思いがちですがハングルは誰にでも読み書きできるように合理的に作られているんです!
基本的には母音と子音の組み合わせで構成されているので、仕組みさえ理解すれば簡単に読めるようになりますよ!
韓国語学習を始めるうえで、ハングルの読み書きは必須ですよね。
今回は韓国語の子音について、種類や発音についてご紹介しようと思います!
韓国語の子音をマスターすることで、母音と組み合わせるだけで簡単にハングルが読み書きできるようになるだけでなく、子音を正しく理解することで発音も良くなりますよ!
韓国語の子音をマスターして、読み書きや発音の上達を目指しましょう!
【韓国語の子音】日本語の母音と子音についておさらい!
まずは、日本語の「母音」と「子音」とは何なのか簡単におさらいしましょう。
母音とは発音するときに「喉から出る声を舌や歯、唇などでさえぎらずにそのまま声として出す音声」のことです。
日本語では「あ・い・う・え・お」が母音とされています。
そして、子音とは 「口の中の特定の箇所を舌などで遮断することで作り出された音」のことです。
たとえば、日本語の「か」は「k」の音と「あ」の音声を組み合わせて発音しますよね。
このときの「k」のような音が子音です。
「k」という音は喉の奥の方で空気を一瞬止めてパッと破裂させるようにして出す音です。
簡単にいうと、母音は「あいうえお」子音は「あかさたな…」です!
母音と子音について理解できましたか?
【韓国語の子音】韓国語の母音と子音について
では早速ですが韓国語の子音と母音についておさらいしてみましょう!
ハングルの母音と子音
日本語の「母音」と「子音」についておさらいしたところで、ハングルの「母音」と「子音」についてご説明していきます。
日本語の母音は「あ・い・う・え・お」の5種類のみですが、韓国語の基本母音は10種類あります。たとえば「ㅏ」「ㅜ」「ㅓ」「ㅑ」「ㅛ」などのことです。
それに「ㅐ」「ㅢ」「ㅙ」などのように2つの母音を組み合わせた11種類の重母音もあるので、韓国語の母音は全部で21個あります。
日本語の5種類に比べたら、とても多く感じますよね。
そして韓国語の子音は全部で19個あります。たとえば「ㄱ」「ㄴ」「ㅇ」「ㅋ」「ㄲ」などのことです。
この母音と子音の組み合わせでハングル文字が構成されます。
ハングル文字はローマ字と似ている!
繰り返しになりますが、韓国語はハングルの母音と子音の組み合わせでできています。
組み合わせの仕組みを理解して、母音と子音を覚えてしまえば簡単にハングルが読めるようになるということです!
実は、ハングルの組み合わせの仕組みはローマ字に似ているということはご存知ですか?
たとえば、 ローマ字で「カ(ka)」という音は子音のkと母音のaを組み合わせて「k+a= ka(カ)」と表現しますよね。
韓国語も同じように、ハングルの子音「ㄱ(k)」と母音「ㅏ(a)」を組み合わせて「가(カ)」と表現します。
このようにハングルの組み合わせの仕組みと、母音21個と子音19個を覚えてしまえば簡単にハングルの読み書きができるようになりますよ!
そのためにも、これからご紹介するハングルの子音の種類や発音についてマスターすることをおすすめします。
【韓国語の子音】韓国語の子音の種類
韓国語の子音、基本子音などをまとめてみました!
基本子音
ハングルの子音には「基本子音」というものがあります。まずは、その基本子音についてご説明します。
基本の子音は全部で6個あります。
子音 | 音 | 子音+ㅏ | 発音 |
---|---|---|---|
ㄴ | [n] | 나(ナ) | 日本語の「ナ行」に近い音 |
ㄹ | [r/l] | 라(ラ) | 日本語の「ラ行」に近い音 |
ㅁ | [m] | 마(マ) | 日本語の「マ行」に近い音 |
ㅅ | [s] | 사(サ) | 日本語の「サ行」に近い音 |
ㅇ | [無音] | 아(ア) | 無音の子音で母音のみを発音。日本語の「ア行」に近い音 |
ㅎ | [h] | 하(ハ) | 日本語の「ハ行」に近い音 |
濁る子音
ハングルの子音には「濁る子音」というものがあります。
「濁る子音」とはどういうことかというと、母音に挟まれると「カ」→「ガ」「タ」→「ダ」のように濁音になる子音のことを指します。
簡単にいうと、文や単語のはじめの文字になるときは濁らずに、文字の中や後ろにある場合は濁音になるもののことです。
《例》강남(カンナム):江南⇨한강(ハンガン):漢河
同じ강という文字でも発音が「カン」と「ガン」と異なりますね!
前後を母音に挟まれると濁音になる「濁る子音」は4個あります。
子音 | 音 | 子音+ㅏ | 発音 |
---|---|---|---|
ㄱ | [k/g] | 가(カ/ガ) | 日本語の「カ行」に近い音/母音に挟まれると「ガ行」 |
ㄷ | [t/d] | 다(タ/ダ) | 日本語の「タ行」に近い音/母音に挟まれると「ダ行」 |
ㅂ | [p/b] | 바(パ/バ) | 日本語の「パ行」に近い音/母音に挟まれると「バ行」 |
ㅈ | [ch/j] | 자(チャ/ジャ) | 日本語の「チャ行」に近い音/母音に挟まれると「ジャ行」 |
平音
韓国語の子音は「平音」「激音」「濃音」の3種類に分けられることがあります。
これらは息の吐き方など発音の仕方によって分けられています。
平音はすでにご紹介した基本子音と濁る子音のことを指しますが、「ㅎ」だけは「激音」に分類されることが多いです。
「平音」は息をやさしく吐いて発音します。
激音
「激音」は息を強く吐いて発音します。
「激音」の子音は4個あります。激音の子音は平音に棒や点を加えた形をしています。
「激音」は母音に挟まれても濁音にはなりません。
子音 | 音 | 子音+ㅏ | 発音 |
---|---|---|---|
ㅋ | [kh] | 카(カ) | 平音(ㄱ)よりも強く息を吐きながら「カ行」を発音 |
ㅌ | [th] | 타(タ) | 平音(ㄷ)よりも強く息を吐きながら「タ行」を発音 |
ㅍ | [ph] | 파(パ) | 平音(ㅂ)よりも強く息を吐きながら「パ行」を発音 |
ㅊ | [ch] | 차(チャ) | 平音(ㅈ)よりも強く息を吐きながら「チャ行」を発音 |
ㅎ | [h] | 하(ハ) | 日本語の「ハ行」に近い音 ※平音「ㅇ」の激音というイメージです |
濃音
「濃音」は喉をつまらせて息を吐かないようにして発音します。発音のはじめに小さい「っ」を入れて発音するイメージです。
「濃音」の子音は5個あります。濃音の子音は平音の子音をそれぞれ左右ふたつ並べた形をしています。
「濃音」も「激音」と同じように母音に挟まれても濁音にはなりません。
子音 | 音 | 子音+ㅏ | 発音 |
---|---|---|---|
ㄲ | [kk] | 까(ッカ) | 平音(ㄱ)よりも喉をつまらせて「ッカ」と発音。「ッカ行」 |
ㄸ | [tt] | 따(ッタ) | 平音(ㄷ)よりも喉をつまらせて「ッタ」と発音。「ッタ行」 |
ㅃ | [pp] | 빠(ッパ) | 平音(ㅂ)よりも喉をつまらせて「ッパ」と発音。「ッパ行」 |
ㅆ | [ss] | 싸(ッサ) | 平音(ㅅ)よりも喉をつまらせて「ッサ」と発音。「ッサ行」 |
ㅉ | [jj] | 짜(ッチャ) | 平音(ㅈ)よりも喉をつまらせて「ッチャ」と発音。「ッチャ行」 |
【韓国語の子音】ハングルの子音一覧
最後にすべての子音19個を「平音」「激音」「濃音」に分けた一覧をご紹介します。
子音それぞれの名前と読み方も一緒にまとめたので、一緒にチェックしてみましょう。
順序は日本語でいう「あかさたな…」のような「カナダラマバサ…」の並び方です!
「カナダラマバサ アジャチャカタパハ」と聞いたことがある方もいるかと思います。
これは辞書に載っている順序と同じなので、覚えることで辞書が引きやすくなるはずです。
※辞書にはㄱ〜ㅎの順番で載っています。濃音はそれぞれの平音の後ろに載っています。
子音 | 名前 | 読み方 | 種類 |
---|---|---|---|
ㄱ[k/g] | 기역 | キヨク | 平音 |
ㄴ[n] | 니은 | ニウン | 平音 |
ㄷ[t/d] | 디귿 | ティグッ | 平音 |
ㄹ[r/l] | 리을 | リウル | 平音 |
ㅁ[m] | 미음 | ミウム | 平音 |
ㅂ[p/b] | 비읍 | ピウプ | 平音 |
ㅅ[s] | 시옷 | シオッ | 平音 |
ㅇ[無音] | 이응 | イウン | 平音 |
ㅈ[ch/j] | 지읒 | チウッ | 平音 |
ㅊ[ch] | 치읓 | チウッ | 激音 |
ㅋ[kh] | 키읔 | キウク | 激音 |
ㅌ[th] | 티읕 | ティウッ | 激音 |
ㅍ[ph] | 피읖 | ピウプ | 激音 |
ㅎ[h] | 히읗 | ヒウッ | 激音 |
ㄲ[kk] | 쌍기역 | サンギヨク | 濃音 |
ㄸ[tt] | 쌍디귿 | サンディグッ | 濃音 |
ㅃ[pp] | 쌍비읍 | サンビウプ | 濃音 |
ㅆ[ss] | 쌍시옷 | サンシオッ | 濃音 |
ㅉ[jj] | 쌍지읒 | サンジウッ | 濃音 |
【まとめ】韓国語の子音をマスターしよう!
いかがでしたでしょうか?韓国語の子音の種類や発音、読み方についてご紹介しました。
韓国語の子音を覚えることは、韓国語を学習していくうえでとても重要です!
単語やフレーズを覚えるのもハングルが読めたり書けたりできないと意味がないですよね?
子音の種類や発音を正しく覚えることで、読み書きだけでなく韓国語の発音も正しくできるようになります。
韓国語の子音をマスターして、韓国語の読み書きや発音の実力をどんどん向上させていきましょう!