韓国語の基本ルールを学ぼう!ルールを憶えて韓国語をマスターしよう!
みなさんの中には、文法の勉強は苦手、分かりやすい覚え方はないかな等という考えをいただいている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
外国語を覚える時、単語はもちろんのこと文法を覚えない限り、会話としても成り立ちにくい、伝えられないというのがすごく厄介ですよね。
避けたくても避けられないのが、文法や基本ルール。
ですが、韓国語の文法をみていると、日本語の文法に似ている部分や共通点が存在します。
基本ルールを知っておけば、習得率も格段に上がるはずです。
そこで今回は、韓国語の文法を学ぶ上で知っておいて欲しい基本ルールをお伝えしようと思います。また、初級クラスの文法もご紹介していきたいと思います。
【韓国語 ルール】初心者向け韓国語基本ルールを紹介
では、早速抑えて欲しい韓国語基本ルールをみていきましょう。
抑えて欲しいのは、主に下記の4点です。
①韓国語の語順ルール
②ハングルの読み方
③韓国語助詞の語順ルール
④韓国語単語のルール
この4点をまずは抑えて欲しいので、順番にサクッと説明していきます。
【韓国語 ルール】韓国語の語順ルールを学ぼう!
韓国語の語順は、よく見ると日本語の語順とほぼ同じです。
つまり、「主語(~が)+目的語(~を)+動詞(~する)」というのが基本の語順なのです。実際に見てみましょう。
私はコーヒーを飲みます
日本語 | 韓国語 |
---|---|
私はコーヒーを飲みます | 저는 커피를 마셔요 (チョヌン ケピルル マショヨ) |
このように、日本語と韓国語の語順は一緒ですね。
基本の文法はほぼ一緒の語順なのが特徴です。
もちろん、難しい表現になってくると語順が少し変わることもありますが、基本は似ているという事を抑えておいて下さい。
もう少し見ていきましょう。
日本語 | 韓国語 |
---|---|
ゆなさんが料理をします。 | 유나씨가 요리를 해요. (ユナッシガ ヨリルル ヘヨ) |
昨日大きな花を買いました。 | 어제 큰 꽃을 샀어요. (オジェ クン コチュル サッソヨ) |
このように日本語と韓国語は同じ並びです。
英語は、主語+動詞+目的語の並びになっているため、日本語の並びと違い難しいと感じますが、韓国語は共通点が多い分、分かりやすいのではないでしょうか。
名詞を修飾する形容詞、動詞を修飾する副詞の位置も日本語と同じ位置になるので、考えやすいです。
【韓国語 ルール】ハングルの読み方について学ぼう!
ハングル文字は、「子音」と「母音」+「パッチム」で構成されています。難しいと思われがちですが、要素を分解して、理解していけばそんなに難しくありません。
子音、母音、パッチムのそれぞれの読み方を組み合わせれば、読めるようになります。
【韓国語 ルール】韓国語「助詞」のルールを学ぼう!
助詞は、「~は、~が、~を、~に」など、「名詞」と「形容詞・動詞」をくっつけるものですよね。
ハングルにも、日本語と同じように助詞が存在します。代表的な助詞には以下のようなものがあります。
韓国語 | 日本語 |
---|---|
는 / 은 | ~は |
가/이 | ~が |
를/을 | ~を |
에 | ~へ(場所) |
에서 | ~で(場所) |
도 | ~も |
하고 | ~と |
로/으로 | ~で(手段) |
助詞が入る位置は、日本語と同じですが、ハングルの場合は助詞につく名詞にパッチムがあるかないかによって使う助詞が変わる点が異なるので注意が必要です。
上記の表で2種類の表記があるものは、パッチムの有無で変わります。
パッチムがない場合は、는・가・를を使い、パッチムがある場合は、은・이・을を使用します。
先程の例文を基に見ていきましょう。
日本語 | 韓国語 |
---|---|
ゆなさんが料理をします。 | 유나씨가 요리를 해요. |
昨日大きな花を買いました。 | 어제 큰 꽃을 샀어요. |
「料理を」では、를を使い、「花を」では을を使っていますよね。
【韓国語 ルール】韓国語単語のルールを学ぼう!
韓国語には、ハングル特有の単語として作られた「固有語」と漢字から作られた「漢字語」というものがあります。
漢字語は元々の漢字がそのまま使われているため、日本語の単語と発音が同じものが多く存在します。例を挙げてみると、
日本語 | 韓国語 |
---|---|
教師 | 교사 (キョサ) |
医師 | 의사 (ウィサ) |
意見 | 의견 (ウィギョン) |
「교사(教師)」と「의사(医師)」の「사」は「師」という漢字ですよね。
発音も似ています。このように関連性を見出すことで覚えやすくする事が出来ます。
一方、「의사(医師)」と「의견(意見)」は同じ「의」ですが、「医」と「意」で漢字は異なるのが分かるでしょう。
ただ、同じ発音の「イ」という発音に対して「의ウィ」を当てているパターンです。
すべての韓国語が同じ漢字からきている訳ではないため、注意は十分必要ですが、漢字語を利用して単語を覚えると覚えやすくもあります。
そして、この漢字語は韓国語の訳7割も占めていると言われる程なので、意識しておくとよいでしょう。
【韓国語 ルール】韓国語文法ルール 人の呼び方を解説
では、次に韓国語文法「人称代名詞」を抑えておきましょう。
日本語 | 韓国語 |
---|---|
私 | 저 (チョ) |
私 | 나 (ナ) |
あなた | 너 (ノ) |
あなた | 당신 (タンシン) |
彼 | 그 (ク) |
彼女 | 그녀 (クニョ) |
私たち | 우리 (ウリ) |
彼ら・彼女ら | 그들 (クドゥル) |
【韓国語 ルール】初心者向け基本のキ「文法表現」ルール
まずは、下記の7つの文法ルールを抑えておきましょう。
1.「~です」の表現
2.「これは何ですか?」
3.動詞と形容詞の活用 ヘヨ体とハムニダ体
4.過去形
5.数字の読み方使い方
6.否定文
7.命令形・敬語
1.「~です」の表現
「~です」の表現は、2通りあります。「~です」の表現の예요の前にくる名詞のパッチムの有無によって変わります。
例文とともにみていきましょう。
●「名詞(パッチムなし)+〜です(예요エヨ)」
例文:저는 미나예요. チョヌン ミナエヨ 私はミナです。
●「名詞(パッチムあり)+〜です(이예요イエヨ)」
例文:저는 일본 사람이에요. チョヌン イルボン サラミエヨ. 私は日本人です。
2.「これは何ですか?」
「これは何ですか?」は韓国語で「이게 뭐예요イゲ ムォエヨ?」と言います。
ちなみに「これ、それ、あれ」は、「이게イゲ 、그게クゲ、저게チョゲ」と言います。
疑問文は、「이예요イエヨ」の語尾を上げて発音します。
이계 뭐예요? イゲ ムォエヨ?
그럼 저게 뭐예요? クロム チョゲ ムォエヨ?
3.動詞と形容詞の活用 ヘヨ体とハムニダ体
韓国語の動詞・形容詞の活用には2種類あります。
1つは「ヘヨ体」、もう1つは「ハムニダ体」です。
用言の基本形は「〜다」という形です。
例えば「食べる」という動詞の基本形は「먹다(モクタ)」、「良い」という形容詞の基本形は「좋다(チョッタ)」ですが、この「다」を語尾、その前の「〜」の部分を語幹と言います。
ヘヨ体「〜します、〜です(아요/어요【アヨ/オヨ】)」
語幹の最後の母音が「ㅏ(ア)」もしくは「ㅗ(オ)」の場合→아요(アヨ)をつける
語幹の最後の母音が「ㅏ(ア)」もしくは「ㅗ(オ)」以外の場合→어요(オヨ)をつける
例:먹다(モクタ)→먹어요(モゴヨ)となります。
좋다(チョッタ)→좋아요(チョアヨ)となります。
ハムニダ体「〜します、〜です(ㅂ니다/습니다)」
ハムニダ体は、ヘヨ体と同じ意味ですが、より丁寧な表現となります。
ハムニダ体の作り方は、「動詞の語幹+ㅂ니다/습니다(ムニダ/スムニダ)」です。
ヘヨ体と同じく、語幹にパッチムがない場合は「ㅂ니다(ムニダ)」、ある場合は「습니다(スムニダ)」をつけます。
語幹にパッチムがない場合:語幹+「ㅂ니다(ムニダ)」
語幹にパッチムがある場合:語幹+「습니다(スムニダ)」
例:가다(カダ)→갑니다(カムニダ)
좋다(チョッタ)→좋습니다(チョッスムニダ)
4.過去形の作り方
韓国語の過去形の文法は「았다/었다(アッタ/オッタ)」です。
過去形にも「ヘヨ体」と「ハムニダ体」の2種類が存在します。
ヘヨ体とハムニダ体の2種と併せて下記にまとめます。
●語幹の最後の母音が「ㅏ(ア)」もしくは「ㅗ(オ)」の場合→았어요(アッソヨ)、았습니다(アッスムニダ)をつける
●語幹の最後の母音が「ㅏ(ア)」もしくは「ㅗ(オ)」以外の場合→었어요(オッソヨ)、었습니다(オッスムニダ)をつける
例:가다(カダ)→갔어요(カッソヨ)
맛있다(マシッタ)→맛있었어요(マシッソッソヨ)
5.数字の読み方使い方
韓国語の数字の読み方は2種類あります。
1つは「固有数詞」、もう一つは「漢数詞」です。この2つの数詞の使い分けは対象によって分かれています。
固有数詞の対象:年齢(〜歳)、個数(〜個、〜枚など)、人数(〜人)、動物の数(〜匹)など
漢数詞の対象:電話番号(〜番)、お金(〜ウォン)、年月日や時間の分秒など
数字 | 固有数詞 | 読み方 | 漢数詞 | 読み方 |
---|---|---|---|---|
1 | 하나 | ハナ | 일 | イル |
2 | 둘 | ドゥル | 이 | イ |
3 | 셋 | セッ | 삼 | サム |
4 | 넷 | ネッ | 사 | サ |
5 | 다섯 | タソッ | 오 | オ |
6 | 여섯 | ヨソッ | 육 | ユク |
7 | 일곱 | イルゴプ | 칠 | チル |
8 | 여덟 | ヨドル | 팔 | パル |
9 | 아홉 | アホプ | 구 | ク |
10 | 열 | ヨル | 십 | シプ |
20 | 스물 | スムル | 이십 | イシプ |
他にも数字はありますが、一覧にしてみました。対象によって固有数詞を使うのか、漢数詞を使うのかが異なるので、注意しましょう。
6.否定文
韓国語の否定文にも2通りあります。
名詞+이/가 아니다
名詞の否定形は、助詞「이/가(イ/ガ)」と「아니다(アニダ)」をつけます。
韓国語 | 読み方 | 日本語 |
---|---|---|
저는 한국사람이 아니에요. | チョヌン ハングク サラミ アニエヨ | 私は韓国人ではありません。 |
動詞・形容詞の否定形「안〜」「〜지 않다」
名詞、動詞・形容詞では否定形の作り方が変わるので、注意してください。
韓国語 | 読み方 | 日本語 |
---|---|---|
저는 아침을 안 먹어요. | チョヌン アチムル アン モゴヨ | 私は朝食を食べません。 |
이 꽃이 아름답지 않아요. | イ コチ アルムダプチ アナヨ | この花は美しくありません。 |
7.命令形・敬語
韓国語は、命令形と敬語の形が同じです。「〜(으)시다」となります。
命令形といえば、「〜しろ!」というイメージが強いのですが、「〜してください」という依頼や要望というニュアンスです。
作り方は、「用言の語幹+(으)세요(ヘヨ体)」になります。
韓国語 | 読み方 | 日本語 |
---|---|---|
이 책을 읽으세요. | イ チェグル イルグセヨ | この本を読んでください。 |
아버지가 요리하세요. | アボジガ ヨリハセヨ | お父さんが料理なさいます。 |
一文目では、命令形の意味合いで使いますが、二文目では、尊敬語として使っていますよね。
そのように、同じ「用言の語幹+(으)세요(ヘヨ体)」を使ってもどちらの意味で使用しているのかを見極めましょう。
もちろん、敬語はこれだけでなく、敬語を表すための계시다、드시다、잡수시다などのような単語もあります。
【韓国語 ルール まとめ】韓国語の基本ルールを学んで、もっと上手に使いこなそう!
今回は、韓国語の文法を学ぶ上で知っておいて欲しい基本ルールをお伝えしていきまた。
併せて、7つの基本文法についても紹介していきました。
韓国語には、今回ご紹介した文法の他にも色々な文法が存在します。お伝えした基本文法を身につければある程度のコミュニケーションが取れるようになります。
覚えることは沢山ありますが、1つずつゆっくりと着実に習得していくことが韓国語学習へのステップになります。
このルールをしっかり学んで、上手く使いこなせるようになりましょう。