韓国語の発音変化一覧|9種類のルールと読み方を例で解説

韓国語の発音変化一覧|9種類のルールと読み方を例で解説韓国語の発音変化一覧|9種類のルールと読み方を例で解説

韓国語は、書かれた文字と実際の音が違うことがあります。한국어は[한구거]、국물は[궁물]、학교は[학꾜]と読みます。

音が気まぐれに変わるのではありません。前後の音を続けて言いやすくするため、決まった形で変わります。これが韓国語の「発音変化」です。

この記事では、初心者がよく出会う9種類を一覧にしました。全体を先に見たあと、必要なルールから読めます。

韓国語の発音変化9種類一覧

韓国語の発音変化9種類一覧韓国語の発音変化9種類一覧

よく使う発音変化は、有声音化、連音化、鼻音化、濃音化、激音化、流音化、口蓋音化、ㄴの追加、ㅎの弱まりです。

教材によって名前や分け方は少し違います。ここでは、初級でよく出会う9種類に整理しました。

9種類のルールと代表例

パッチムと次の文字を見ると、どの変化か見当がつきます。

変化主な形
有声音化ㄱ・ㄷ・ㅂ・ㅈが単語の途中で濁って聞こえる고기(コギ)
連音化パッチムの次が母音한국어 [한구거]
鼻音化ㄱ・ㄷ・ㅂ系の次がㄴ・ㅁ국물 [궁물]
濃音化後ろの平音が詰まった音になる학교 [학꾜]
激音化ㅎと出会い、息の強い音になる좋다 [조타]
変化主な形
流音化ㄴとㄹが並ぶ신라 [실라]
口蓋音化ㄷ・ㅌの次が이같이 [가치]
ㄴの追加合わさった語の間にㄴが加わる깻잎 [깬닙]
ㅎの弱まり母音の前などでㅎが弱くなる좋아요 [조아요]

最初に覚えたい四つ

連音化、鼻音化、濃音化、激音化の四つは、日常語で特によく出てきます。

한국어[한구거]、국물[궁물]、학교[학꾜]、좋다[조타]を並べると、音が移る、鼻音になる、詰まる、息が強くなるという違いが見えます。

そのあとに신라[실라]、같이[가치]、깻잎[깬닙]を加えると、主な発音変化がそろいます。

韓国語の発音変化とは?

韓国語の発音変化とは?韓国語の発音変化とは?

発音変化とは、前後の文字の並びによって、書き方とは少し違う音で読むことです。

日本語でも「一杯」を「いちはい」ではなく「いっぱい」、「三本」を「さんほん」ではなく「さんぼん」と読みます。韓国語にも、音を続けて言いやすくするルールがあります。

変わるのは発音だけです。국물を[궁물]と読んでも、書くときは국물のままです。

変化が起こりやすい場所

多くの発音変化は、前の文字のパッチムと、次の文字の最初の音が出会う場所で起こります。

국물なら、국のㄱと물のㅁの間です。ㄱが鼻に抜けるㅇへ変わり、[궁물]となります。먹는も同じ形で、[멍는]と読みます。

신라ではㄴとㄹが並び、[실라]とㄹの音が続きます。文字の境目を見ると、変化した場所を探しやすくなります。

パッチムは七つの音にまとまる

パッチムの文字は多くても、文字の最後で出る音は七つです。

パッチムはㄱ・ㄴ・ㄷ・ㄹ・ㅁ・ㅂ・ㅇの七つの音にまとまります。発音変化では、文字の形より、実際に出る最後の音が基準になります。

最後の音同じ音になる文字
ㄱ・ㄲ・ㅋ밖 [박]
ㄷ・ㅅ・ㅆ・ㅈ・ㅊ・ㅌ・ㅎ옷 [옫]
ㅂ・ㅍ앞 [압]
そのほかㄴ・ㄹ・ㅁ・ㅇ산・달・밤・공

カタカナは読み始めの目安にはなりますが、濃音やパッチムまで細かく表せません。학교の読み方は「ハッキョ」だけでなく、変化後の[학꾜]も一緒に見ると、変わった音が見えます。

連音化・有声音化・ㅎの弱まり

連音化・有声音化・ㅎの弱まり連音化・有声音化・ㅎの弱まり

母音が続く場所では、前の音が次へ移ったり、子音がやわらかく聞こえたりします。

連音化はパッチムの音が次へ移る

パッチムのあとに、音を持たないㅇで始まる母音が来ると、前の音が次の文字へつながります。

한국어は국のㄱが어へ移り、[한구거]と読みます。집에は[지베]、밥을は[바블]です。

つづり発音意味
옷이[오시]服が
집에[지베]家に
밥을[바블]ご飯を
한국인[한구긴]韓国人

二重パッチムでは、一つの音が次へ移ります。닭을は[달글]、읽어は[일거]です。값이[갑씨]や없어[업써]のように、別の変化も重なる語があります。

連音化の細かな例外は、韓国語の連音化を詳しく解説した記事に分けています。

有声音化は単語の途中で濁って聞こえる

平音のㄱ・ㄷ・ㅂ・ㅈは、単語の途中で母音にはさまれると、濁った音に近づきます。

고기は「コギ」、바다は「パダ」、부부は「プブ」に近く聞こえます。ただし、日本語のガ・ダ・バ・ジャと同じ音ではありません。

有声音化では、つづりは変わりません。詳しい条件は、韓国語の有声音化・濁音化の記事で扱っています。

ㅎは母音の前で弱くなる

ㅎの次に母音が来ると、ㅎが弱くなり、ほとんど聞こえない語があります。

좋아요は[조아요]と読みます。一方、좋다[조타]のようにㅎが子音と出会うと、激音化が起こります。

同じㅎでも、次に来る音によって読み方が変わります。迷った語は、辞書の音声で標準発音を確かめます。

鼻音化と流音化

鼻音化と流音化鼻音化と流音化

鼻音化は鼻に抜ける音へ変わり、流音化はㄴとㄹが続けやすい音へそろいます。

鼻音化はㄱ・ㄷ・ㅂ系が変わる

ㄴ・ㅁの前では、ㄱ・ㄷ・ㅂ系のパッチムがㅇ・ㄴ・ㅁになります。

국물は[궁물]、믿는は[민는]、입는は[임는]です。

変化前変化後
ㄱ系+ㄴ・ㅁㅇ+ㄴ・ㅁ먹는 [멍는]
ㄷ系+ㄴ・ㅁㄴ+ㄴ・ㅁ믿는 [민는]
ㅂ系+ㄴ・ㅁㅁ+ㄴ・ㅁ입는 [임는]

ㅅ・ㅆ・ㅈ・ㅊ・ㅌ・ㅎは、パッチムではㄷ系の音になります。そのため、옷만は[온만]です。

ㄹがㄴになる語と、ㄴがㄹになる語

ㄹの前にある音によって、鼻音になる場合とㄹの音が続く場合があります。

종로は[종노]、음료は[음뇨]です。ㅁ・ㅇやㄱ・ㅂ系のあとにㄹが来ると、ㄹをㄴで読む語があります。협력は[혐녁]です。

一方、신라は[실라]、연락は[열락]と読みます。ㄴとㄹがㄹㄹにそろうのが流音化です。종로・음료・신라・연락は、つづりと発音を一組で覚えると迷いません。

濃音化と激音化

濃音化と激音化濃音化と激音化

濃音化は音の出だしが詰まり、激音化は息が強く出ます。

濃音化は後ろの平音が詰まる

ㄱ・ㄷ・ㅂ系のパッチムのあとでは、後ろの平音が濃音になることがあります。

학교は[학꾜]、국밥は[국빱]、식당は[식땅]、먹다は[먹따]です。

濃音は大声で読む音ではありません。息を強く出さず、音の始まりをきゅっと止めます。

激音化はㅎと合わさり息の強い音になる

ㅎとㄱ・ㄷ・ㅂ・ㅈが出会うと、ㅋ・ㅌ・ㅍ・ㅊへ変わります。

좋다は[조타]、놓고は[노코]、입학は[이팍]、축하は[추카]です。

학교のㄲは息を止めるような音、좋다のㅌは息が前へ出る音です。口の前に手を置くと、激音の方が空気を強く感じます。詳しい出し方は、韓国語の激音・濃音の記事で比べられます。

口蓋音化とㄴの追加

口蓋音化とㄴの追加口蓋音化とㄴの追加

口蓋音化ではㄷ・ㅌがㅈ・ㅊへ変わり、言葉が合わさった一部の語ではㄴが加わります。

口蓋音化はㄷ・ㅌの次に이が来る

パッチムㄷ・ㅌのあとに이が付くと、ㅈ・ㅊに近い音へ変わります。

같이は[가치]、굳이は[구지]、밭이は[바치]です。디자인の디のように、もともと一文字で書かれた디を지と読むルールではありません。

ㄴの追加は言葉が合わさった語で起こる

前の語が子音で終わり、後ろが이・야・여・요・유で始まる一部の語では、ㄴが加わります。

つづり発音起きる変化
깻잎[깬닙]ㄴの追加+鼻音化
꽃잎[꼰닙]ㄴの追加+鼻音化
색연필[생년필]ㄴの追加+鼻音化
한여름[한녀름]ㄴの追加

複数の変化が重なる語は、途中の形より完成した音を先に覚えます。깻잎と[깬닙]のように、つづりと発音を一組にすると迷いません。

発音変化の見分け方

発音変化の見分け方発音変化の見分け方

初めて見る単語では、パッチムと次の文字を順番に見ます。

ルールによる音の変化と単語そのものの違いを整理するには、発音やつづりが似た韓国語50組も役立ちます。

三つの順番で確認する

パッチム、次の文字、辞書の発音の順に見ると、読み方を考えやすくなります。

  1. 前の文字にパッチムがあるかを見る
  2. 次が母音、ㄴ・ㅁ、ㅎ、ㄹ、이のどれかを見る
  3. 辞書の標準発音と音声を確かめる

次が母音なら連音化、ㄴ・ㅁなら鼻音化が候補です。ㅎがあれば激音化やㅎの弱まり、ㄴとㄹが並べば流音化を考えます。パッチムㄷ・ㅌの次が이なら、口蓋音化の形です。

この順番で説明できない語には、ㄴの追加や二重パッチムなど、二つ以上の変化が重なっている場合があります。

短い文の中でも音を聞く

単語の発音が分かったら、短い文の中で同じ音を聞きます。

한국어를 공부해요、국물이 맛있어요、학교에 가요のような文にすると、単語だけで読んだときとの違いも分かります。

聞こえた音に合わせて、つづりまで変えないようにします。韓国語基礎辞典で標準発音を確かめ、文字と音を結び直します。子音の違いは、韓国語の子音一覧と発音で比べられます。

韓国語の発音変化についてよくある質問

韓国語の発音変化についてよくある質問韓国語の発音変化についてよくある質問

種類、書き方、見分け方など、よくある疑問に答えます。

韓国語の発音変化は何種類ありますか?

決まった数はなく、教材によって分け方が違います。

有声音化やㅎの変化を独立した項目にするかで、数が変わります。この記事では、初級でよく出る9種類に分けました。

最初に覚える発音変化はどれですか?

連音化、鼻音化、濃音化、激音化の四つです。

한국어、국물、학교、좋다を並べると、変化の違いを比べられます。

発音変化は書くときも文字を変えますか?

通常の文章では、元のつづりのまま書きます。

학교を학꾜、국물を궁물と書くのは、発音を説明するときだけです。

連音化と鼻音化はどう見分けますか?

次が母音なら連音化、次がㄴ・ㅁなら鼻音化を考えます。

한국어はㄱが次の母音へ移り、국물はㄱがㅇへ変わります。

一つの単語で二つの変化が起こることはありますか?

깻잎や색연필では、ㄴの追加と鼻音化が続けて起こります。

変化が重なる語は、完成した発音を先に覚えます。

カタカナだけで覚えてもよいですか?

目安にはなりますが、カタカナだけでは濃音やパッチムを細かく表せません。

カタカナ、変化後のハングル、音声を一緒に見ると、実際の音へ近づけます。

発音変化を覚えないと通じませんか?

一語ずつ丁寧に話しても伝わりますが、発音変化を知ると聞き取りが楽になります。

よく使う単語から音を直すと、文字と会話の音が少しずつ結びつきます。

発音変化は、難しい名前を暗記するためのものではありません。한국어が[한구거]、국물が[궁물]と聞こえる理由を知るためのルールです。한국어・국물・학교・좋다の四語を読めれば、基本の違いをつかめます。

まとめ|韓国語の発音変化一覧

発音変化は、前の文字のパッチムと次の文字を見れば、起こりやすいルールを考えられます。

この記事では、有声音化、連音化、鼻音化、濃音化、激音化、流音化、口蓋音化、ㄴの追加、ㅎの弱まりの9種類を見てきました。

最初に確かめるのは、前の文字のパッチムと次の文字です。次が母音なら連音化、ㄴ・ㅁなら鼻音化、ㅎなら激音化やㅎの弱まりを考えます。

한국어、국물、학교、좋다の四語を声に出すと、基本の違いを比べられます。慣れてきたら신라、같이、깻잎も加え、どの文字の間で変化したかを確かめます。読み方に迷った単語は、韓国語基礎辞典の音声でつづりと実際の音を確認します。

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