目次
  1. 韓国語の使役・受け身一覧|이히리기・게 하다の作り方と違い
  2. 韓国語の使役と受け身とは?まず意味の向きを分けよう
  3. 韓国語の使役形|이・히・리・기・우・구・추の作り方
  4. -게 하다の使役|接尾辞で作れない動詞にも使える
  5. 韓国語の受け身形|이・히・리・기の作り方
  6. -아/어지다・되다・받다・당하다|受け身を作る別の方法
  7. 보이다・읽히다・안기다|使役と受け身が同じ形になる語
  8. 使役文・受け身文の助詞|을/를・에게/한테の位置を見る
  9. 使役・受け身でよくある間違いと練習問題
  10. まとめ|韓国語の使役・受け身は「だれが動くか」で見分ける

韓国語の使役・受け身一覧|이히리기・게 하다の作り方と違い

韓国語の使役・受け身一覧|이히리기・게 하다の作り方と違い韓国語の使役・受け身一覧|이히리기・게 하다の作り方と違い

「子どもにご飯を食べさせる」「本が多くの人に読まれる」。日本語なら「〜させる」「〜される」で形がはっきり分かれますが、韓国語ではどちらにも이・히・리・기が出てくるため、途中で混乱しやすい文法です。

使役は「だれかに動作をさせる」、受け身は「だれか・何かから動作を受ける」と、まず意味を反対向きに分けて考えます。形から先に覚えるより、「だれが実際に動くのか」を見る方が早く整理できます。

使役には먹이다・앉히다のような短い形と、-게 하다を使う長い形があります。受け身にも잡히다・들리다のような短い形と、-아/어지다などを使う形があります。同じ形が使役と受け身の両方に見える場合まで、順番に確認していきます。

使役・受け身の前に動詞活用を復習したい方は、韓国語文法を勉強順で確認してから戻ると理解しやすくなります。

韓国語の使役と受け身とは?まず意味の向きを分けよう

韓国語の使役と受け身とは?まず意味の向きを分けよう韓国語の使役と受け身とは?まず意味の向きを分けよう

最初に、文法用語より「だれが動くか」を見ます。使役では主語が別の人に行動をさせ、受け身では主語が別の人や力から動作を受けます。

使役=「AがBに〜させる」、受け身=「BがAに〜される」という向きの違いを先に覚えると、이・히・리・기が同じでも意味を見失いにくくなります

種類基本の意味代表例
使役〜させる먹다→먹이다
受け身〜される・〜れる먹다→먹히다
使役の長い形〜するようにさせる먹게 하다
受け身の長い形〜される・〜になる만들어지다

能動文から使役文へ変えると主語が一人増える

아이가 밥을 먹어요は「子どもがご飯を食べます」です。ここに「母が」を加えて、実際に食べる子どもへ働きかけると使役文になります。

使役文では、行動を起こす人と実際に行動する人の2人を見るのが基本です。엄마가 아이에게 밥을 먹였어요なら、食べさせたのは母、食べたのは子どもです。

日本語韓国語
子どもがご飯を食べます。아이가 밥을 먹어요.
(アイガ パブル モゴヨ)
母が子どもにご飯を食べさせました。엄마가 아이에게 밥을 먹였어요.
(オンマガ アイエゲ パブル モギョッソヨ)

能動文から受け身文へ変えると動作を受ける側が主語になる

경찰이 범인을 잡았어요は「警察が犯人を捕まえました」です。受け身にすると、捕まえられた범인が主語に上がり、잡다は잡히다へ変わります。

受け身では「何をされたか」ではなく「された側はだれか」を先に探すと、文の組み替えが分かりやすくなります

日本語韓国語
警察が犯人を捕まえました。경찰이 범인을 잡았어요.
(キョンチャリ ポミヌル チャバッソヨ)
犯人が警察に捕まりました。범인이 경찰에게 잡혔어요.
(ポミニ キョンチャレゲ チャピョッソヨ)

이・히・리・기が両方に出るのが最大のつまずき

使役の接尾辞には이・히・리・기・우・구・추があり、受け身の接尾辞には이・히・리・기があります。つまり最初の4つが重なっています。

同じ이・히・리・기でも、使役と受け身では働きが別です。韓国国立国語院も、使役接尾辞と受け身接尾辞は機能が異なる別の文法単位として説明しています。

韓国語の使役形|이・히・리・기・우・구・추の作り方

韓国語の使役形|이・히・리・기・우・구・추の作り方韓国語の使役形|이・히・리・기・우・구・추の作り方

一部の動詞や形容詞は、語幹に接尾辞を付けて「〜させる」「〜くする」という意味の使役動詞を作ります。먹다→먹이다、앉다→앉히다のように一つの単語として覚える形です。

使役接尾辞は이・히・리・기・우・구・추。ただし、どの単語にどれが付くかを一つの規則だけで決めることはできません。よく使う単語を元の形とセットで覚える方が確実です。

接尾辞元の形使役形
먹다먹이다
앉다앉히다
알다알리다
웃다웃기다
자다재우다
現代語では例が限られる달구다・솟구다・돋구다
낮다낮추다

이使役|먹다→먹이다、죽다→죽이다

이が付く代表語には먹이다(食べさせる)、죽이다(殺す)、보이다(見せる)、녹이다(溶かす)、높이다(高める)などがあります。

먹다→먹이다は、使役と受け身を比べるときの基準語として最初に覚えておくと便利です。受け身は먹히다なので、먹이다とは別の形になります。

日本語韓国語
母が子どもに薬を飲ませました。엄마가 아이에게 약을 먹였어요.
(オンマガ アイエゲ ヤグル モギョッソヨ)
友達に写真を見せました。친구에게 사진을 보였어요.
(チングエゲ サジヌル ポヨッソヨ)

히使役|앉다→앉히다、눕다→눕히다

앉히다は「座らせる」、눕히다は「横にさせる・寝かせる」です。人の姿勢を変える場面でよく使います。

앉다は本人が座る、앉히다は別の人を座らせると、主語と行動する人を分けて覚えてください

日本語韓国語
先生が学生たちを座らせました。선생님이 학생들을 앉혔어요.
(ソンセンニミ ハクセンドゥルル アンチョッソヨ)
患者をベッドに横たえました。환자를 침대에 눕혔어요.
(ファンジャルル チムデエ ヌピョッソヨ)

리・기使役|알리다、울리다、웃기다、맡기다

알리다は「知らせる」、울리다は「泣かせる・鳴らす」、웃기다は「笑わせる」、맡기다は「任せる」です。元の語との意味のつながりが見えるものもあれば、単語として覚えた方が早いものもあります。

接尾辞だけを暗記するより、알다→알리다、웃다→웃기다のように2語セットで持つ方が会話で使いやすくなります

우・구・추使役|재우다・낮추다を先に覚える

우・구・추は受け身の接尾辞には含まれず、使役側で学ぶ形です。実用上は자다→재우다(寝かせる)、깨다→깨우다(起こす)、낮다→낮추다(低くする)を先に覚えれば十分です。

-구-は学校文法では使役接尾辞として学びますが、現代語で分かりやすい例は少ないため、初級では後回しでかまいません。国立国語院は달구다・솟구다・돋구다を-구-の用例として挙げる一方、現代語では対応する元の動詞を立てにくく、標準辞書で使役動詞として処理していない点も説明しています。

日本語韓国語
赤ちゃんを早く寝かせました。아기를 일찍 재웠어요.
(アギルル イルッチク チェウォッソヨ)
音を少し下げてください。소리를 조금 낮춰 주세요.
(ソリルル チョグム ナッチュォ ジュセヨ)

-게 하다の使役|接尾辞で作れない動詞にも使える

-게 하다の使役|接尾辞で作れない動詞にも使える-게 하다の使役|接尾辞で作れない動詞にも使える

使役接尾辞は使える単語が決まっていますが、-게 하다は幅広い動詞・形容詞に使えます。「〜するようにする」「〜させる」という形で、長い使役表現として覚えると便利です。

使役形が分からない動詞でも、まず-게 하다なら文を作りやすいのが大きな利点です。接尾辞型と意味が近い場合もありますが、いつでも完全に置き換えられるわけではありません。

動詞+게 하다|勉強させる・待たせる

動詞の다を取って-게 하다を付けます。공부하다→공부하게 하다、기다리다→기다리게 하다のように作れます。

「その人が〜する状態にする」と考えると、-게 하다の形がつかみやすいです

日本語韓国語
先生が学生たちに文を書かせました。선생님이 학생들에게 문장을 쓰게 했어요.
(ソンセンニミ ハクセンドゥレゲ ムンジャンウル ッスゲ ヘッソヨ)
友達を外で待たせました。친구를 밖에서 기다리게 했어요.
(チングルル パッケソ キダリゲ ヘッソヨ)

短い使役形と-게 하다はニュアンスが少し違う

먹이다と먹게 하다はどちらも「食べさせる」と訳せます。ただ、먹이다は一つの使役動詞としてまとまりが強く、먹게 하다は「食べるようにさせる」という構造が見えやすい形です。

日常でよく使う短い使役動詞はそのまま覚え、それ以外を-게 하다で補うくらいの使い分けから始めると無理がありません

시키다は何にでも付ければいいわけではない

시키다は独立した動詞として일을 시키다(仕事をさせる)のように使えます。一方、공부시키다・훈련시키다のように一部の名詞へ付く-시키다は、使役の意味を足して動詞を作る接尾辞として扱われます。

일을 시키다の시키다と、공부시키다の-시키다は形が似ていても作りが違います。日本語の「〜させる」を何でも시키다へ直さず、一般の動詞では-게 하다や固有の使役動詞も確認します。

日本語韓国語
子どもに勉強をさせました。아이에게 공부를 시켰어요.
(アイエゲ コンブルル シキョッソヨ)
新人にこの仕事をさせました。신입에게 이 일을 시켰어요.
(シニベゲ イ イルル シキョッソヨ)

-게 만들다との違い|結果を生んだことを強く見せやすい

-게 만들다も日本語では「〜させる」と訳されます。-게 하다が人に行動させる一般的な使役に広く使えるのに対し、-게 만들다は「ある出来事が結果としてその状態・行動を生んだ」という場面でもよく使われます。

-게 하다と-게 만들다は日本語訳だけで完全に分けず、何がその行動や状態を引き起こしたかを見ると自然です。映画や話が人を泣かせた、出来事が考え方を変えさせた、といった文では-게 만들다がよく合います。

日本語韓国語
先生が学生にもう一度書かせました。선생님이 학생에게 다시 쓰게 했어요.
(ソンセンニミ ハクセンエゲ タシ ッスゲ ヘッソヨ)
その映画は私を泣かせました。그 영화가 저를 울게 만들었어요.
(ク ヨンファガ チョルル ウルゲ マンドゥロッソヨ)

形容詞+게 하다は「〜くする・〜にする」

-게 하다は動詞だけではありません。방을 밝게 하다なら「部屋を明るくする」、아이를 편하게 하다なら「子どもを楽にさせる」のように状態を変える意味でも使えます。

「行動させる」だけでなく「ある状態にする」まで含むのが-게 하다です

韓国語の受け身形|이・히・리・기の作り方

韓国語の受け身形|이・히・리・기の作り方韓国語の受け身形|이・히・리・기の作り方

受け身では、他動詞の一部に이・히・리・기を付けて被動詞を作ります。놓다→놓이다、닫다→닫히다、열다→열리다、안다→안기다などが代表です。

受け身の이・히・리・기も、どの動詞にどれが付くかを一つの規則で決めるのは難しいため、単語ごと覚えるのが基本です。国立国語院も、現在の韓国語で接尾辞の交替条件を一つに説明するのは難しいとしています。

接尾辞能動詞受け身
놓다놓이다
닫다닫히다
열다열리다
안다안기다

이受け身|놓이다、쓰이다、보이다

놓이다は「置かれる」、쓰이다は「書かれる・使われる」、보이다は「見える」です。日本語では同じ「〜られる」に見えても、韓国語ではすでに一つの動詞として定着している形が多くあります。

보이다のように日本語では「見える」と訳す方が自然な語も、文法上は보다の受け身として扱われることがあります

日本語韓国語
ここから海が見えます。여기서 바다가 보여요.
(ヨギソ パダガ ポヨヨ)
この言葉は日常会話でよく使われます。이 말은 일상 대화에서 자주 쓰여요.
(イ マルン イルサン テファエソ チャジュ ッスヨヨ)

히受け身|닫히다、잡히다、읽히다

닫히다は「閉まる・閉められる」、잡히다は「捕まる」、읽히다は「読まれる」です。どれも会話やニュースでよく出ます。

닫다→닫히다、잡다→잡히다、읽다→읽히다は、受け身の基本3組として先に覚えると実用的です

日本語韓国語
ドアがゆっくり閉まりました。문이 천천히 닫혔어요.
(ムニ チョンチョニ タチョッソヨ)
この本は若い人によく読まれています。이 책은 젊은 사람들에게 많이 읽혀요.
(イ チェグン チョルムン サラムドゥレゲ マニ イルキョヨ)

리受け身|열리다、들리다、팔리다

열리다は「開く・開かれる」、들리다は「聞こえる」、팔리다は「売れる・売られる」です。日本語では自動詞で訳す方が自然な語も多くあります。

韓国語の受け身は、日本語の「〜される」だけでなく「開く・聞こえる・売れる」のような自然な状態変化として訳す語もあります

日本語韓国語
窓が開きました。창문이 열렸어요.
(チャンムニ ヨルリョッソヨ)
外から音楽が聞こえます。밖에서 음악이 들려요.
(パッケソ ウマギ トゥルリョヨ)

기受け身|안기다、쫓기다、끊기다

안기다は「抱かれる」、쫓기다は「追われる」、끊기다は「切れる・途切れる」です。状態として使う語も多いため、日本語訳だけで「受け身」と決めつけない方が分かりやすくなります。

受け身の形を覚えるときは、日本語の直訳より韓国語の一つの動詞として覚えるのが近道です

-아/어지다・되다・받다・당하다|受け身を作る別の方法

-아/어지다・되다・받다・당하다|受け身を作る別の方法-아/어지다・되다・받다・당하다|受け身を作る別の方法

韓国語の受け身は이・히・리・기だけではありません。-아/어지다、되다、받다、당하다なども、動作を受ける意味を表すときに使われます。

固有の被動詞がない場合や、漢字語・抽象的な出来事では別の受け身表現がよく使われると覚えてください

-아/어지다|만들어지다、알려지다

-아/어지다は動詞の後ろに付いて「〜される」という意味を表せます。만들다→만들어지다(作られる)のような形です。

-아/어지다は受け身の意味を作れますが、国立国語院の辞書では接尾辞ではなく補助動詞지다を使う形として説明されています。이・히・리・기で作る被動詞とは分けて理解すると混乱しません。

日本語韓国語
この製品は韓国で作られました。이 제품은 한국에서 만들어졌어요.
(イ チェプムン ハングゲソ マンドゥロジョッソヨ)
その事実は広く知られています。그 사실은 널리 알려져 있어요.
(ク サシルン ノルリ アルリョジョ イッソヨ)

되다|결정되다、사용되다、선택되다

漢字語の名詞に되다が付く形では、受け身の意味になるものが多くあります。결정되다は「決定される」、사용되다は「使用される」、선택되다は「選択される」です。

하다動詞を機械的にされる形へ変えるより、対応する되다形が実際に使われるかを単語ごと確認すると自然です

받다・당하다|사랑받다、공격당하다

받다は「受ける」、당하다は「被る・やられる」に近い意味を持ち、前の名詞と結びついて受け身の意味を作ります。사랑받다(愛される)、칭찬받다(褒められる)、공격당하다(攻撃される)などです。

받다は好意的・中立的な内容にも使えますが、당하다は被害や望ましくない出来事でよく出るため、同じ「〜される」でも感覚が違います

日本語韓国語
その俳優は多くの人に愛されています。그 배우는 많은 사람들에게 사랑받고 있어요.
(ク ペウヌン マヌン サラムドゥレゲ サランバッコ イッソヨ)
会社がサイバー攻撃を受けました。회사가 사이버 공격을 당했어요.
(フェサガ サイボ コンギョグル タンヘッソヨ)

-게 되다|自分の意志より「そういう流れになった」を表す

-게 되다も、文脈によって主語が自分の力だけでは決めていない変化や結果を表します。日本語では「〜することになる」「〜されることになる」と訳されることがありますが、単純な受け身専用の形ではありません。

-게 되다は動作主から受けた行為そのものより、ある事情によってその結果になったことへ焦点を置きます。受け身の日本語訳だけで覚えず、状況の変化を表す形として見てください。

日本語韓国語
来月から韓国で働くことになりました。다음 달부터 한국에서 일하게 됐어요.
(タウム タルブト ハングゲソ イルハゲ トェッソヨ)
その知らせをみんなに伝えることになりました。그 소식을 모두에게 전하게 됐어요.
(ク ソシグル モドゥエゲ チョナゲ トェッソヨ)

-아/어 있다|動作より「その状態が続いている」を見る

受け身の動作が終わったあと、その結果の状態が続いていることを表すときは-아/어 있다がよく出ます。열리다→열려 있다、놓이다→놓여 있다のように、被動詞と一緒に使う形もあります。

열렸어요は「開いた」という出来事、열려 있어요は「開いている」という結果状態と分けると理解しやすくなります

日本語韓国語
ドアが開いています。문이 열려 있어요.
(ムニ ヨルリョ イッソヨ)
机の上に本が置かれています。책상 위에 책이 놓여 있어요.
(チェクサン ウィエ チェギ ノヨ イッソヨ)

二重受け身は作りすぎない

すでに受け身の意味を持つ形に、さらに-어지다を重ねると不自然になることがあります。보이다に-어지다を重ねた보여지다、쓰이다に-어지다を重ねた쓰여지다などが代表です。

보여진다より보인다、쓰여진다より쓰인다・써진다のように、受け身を一度で表せるなら重ねないのが基本です。国立国語院も、文脈上特別な分析が必要な場合を除き、こうした重複を避けた簡潔な形を案内しています。

보이다・읽히다・안기다|使役と受け身が同じ形になる語

보이다・읽히다・안기다|使役と受け身が同じ形になる語보이다・읽히다・안기다|使役と受け身が同じ形になる語

韓国語で特に難しいのが、同じ単語が使役にも受け身にもなるケースです。보이다、읽히다、안기다などは、形だけを見てもどちらか決められません。

同じ形では「主語がだれか」「目的語があるか」「だれが実際に動作するか」を文全体で見る必要があります

보이다|見えるなら受け身、見せるなら使役

보이다は보다から作られた形ですが、「見える」という受け身側の意味と、「見せる」という使役の意味の両方があります。会話で「見せてあげる・見せる」と言うときは보여 주다もよく使います。

바다가 보여요は海が見える、사진을 보였어요は写真を見せたと、主語と目的語を見れば違いが分かります

日本語韓国語
窓から海が見えます。창문으로 바다가 보여요.
(チャンムヌロ パダガ ポヨヨ)
友達に新しい写真を見せました。친구에게 새 사진을 보였어요.
(チングエゲ セ サジヌル ポヨッソヨ)

읽히다|読まれる・読ませるの両方がある

읽히다も受け身なら「読まれる」、使役なら「読ませる」になります。日常会話では「読ませる」は읽게 하다を使うことも多いため、文脈に合わせて選びます。

책이 많이 읽혀요なら本が読まれる、학생에게 책을 읽혔어요なら学生に本を読ませたという違いです

안기다|抱かれる・抱かせる

안기다も안다(抱く)から作られ、受け身と使役の両方に使われます。受け身では「抱かれる・抱きつく」、使役では「だれかに抱かせる」という意味になります。

形が同じ語は無理に接尾辞だけで判定せず、辞書の意味と文型を見る方が確実です

먹이다は使役、먹히다は受け身

すべての動詞が同じ形になるわけではありません。먹다は使役が먹이다、受け身が먹히다で、形がはっきり分かれます。

먹다→먹이다→먹히다の3語は、使役と受け身を整理する基準として覚える価値が高いです。韓国国立国語院も、먹이다は使役、먹히다は受け身として区別しています。

基本形使役受け身
먹다먹이다먹히다
보다보이다보이다
읽다읽히다읽히다
안다안기다안기다

使役文・受け身文の助詞|을/를・에게/한테の位置を見る

使役文・受け身文の助詞|을/를・에게/한테の位置を見る使役文・受け身文の助詞|을/를・에게/한테の位置を見る

形を覚えても、文にすると助詞で止まることがあります。使役では「させる人」と「実際に動く人」が入り、受け身では「動作を受ける人」と「動作をした人」が入るためです。

助詞は丸暗記せず、元の文にいた主語と目的語がどう動いたかを見ると整理しやすくなります

自動詞の使役では実際に動く人が을/를になりやすい

아이가 앉아요(子どもが座ります)を使役にすると、엄마가 아이를 앉혔어요(母が子どもを座らせました)になります。元の主語だった아이が目的語側へ移っています。

앉다・자다のように元の文に目的語がない動詞では、動作する人を을/를で置く形がよく出ると覚えてください

他動詞の使役では実際に動く人に에게/한테を使う

아이가 밥을 먹어요のように、すでに밥을という目的語がある文を使役にすると、実際に食べる아이には에게/한테を使う形が自然です。

엄마가 아이에게 밥을 먹였어요のように、「人에게+物을+使役動詞」の並びを一つ覚えると応用できます

日本語韓国語
母が子どもを椅子に座らせました。엄마가 아이를 의자에 앉혔어요.
(オンマガ アイルル ウィジャエ アンチョッソヨ)
母が子どもに野菜を食べさせました。엄마가 아이에게 채소를 먹였어요.
(オンマガ アイエゲ チェソルル モギョッソヨ)

受け身の動作主は에게・한테・에 의해などで表す

人から直接動作を受ける場合は에게・한테を使えます。書き言葉や「〜によって」をはっきり出す場合は에 의해が使われることもあります。ただし、動作主を言う必要がなければ省略することも多くあります。

受け身だから必ず「〜によって」を入れるのではなく、韓国語では必要な情報だけ残す方が自然です

-게 하다では을/를と에게/한테の両方が出る

-게 하다は元の動詞の性格によって、動作する人に을/를を使うことも에게/한테を使うこともあります。웃게 하다なら사람을 웃게 하다、밥을 먹게 하다なら아이에게 밥을 먹게 하다のような形です。

助詞だけを公式のように固定せず、元の文に目的語があるかまで見ると間違いを減らせます

日本語と韓国語の違い|「〜された」をそのまま受け身にしない

日本語は受け身を広く使いますが、韓国語では同じ場面を能動文で言う方が自然なことがあります。特に「母に日記を読まれた」「赤ちゃんに泣かれて眠れなかった」のような間接受身は、そのまま韓国語へ移しにくい表現です。

日本語に「れる・られる」があるからといって、韓国語でも必ず受け身にする必要はありません。日本語の受け身表現が韓国語では能動表現に対応する例が多いことは、日韓対照研究でも指摘されています。

「母に日記を読まれた」は能動文の方が自然になりやすい

日本語の「私は母に日記を読まれた」は、自分が迷惑を受けたことまで受け身で表しています。韓国語では엄마가 내 일기를 읽었어요のように「母が私の日記を読んだ」と事実を能動文で言う方が自然な場面があります。

日本語の迷惑受け身は、まず能動文に戻してから韓国語にすると不自然な直訳を避けやすくなります

日本語韓国語
母に私の日記を読まれました。엄마가 제 일기를 읽었어요.
(オンマガ チェ イルギルル イルゴッソヨ)
赤ちゃんがずっと泣いていて眠れませんでした。아기가 계속 울어서 잠을 못 잤어요.
(アギガ ケソク ウロソ チャムル モッ チャッソヨ)

「見える・聞こえる」は受け身形でも日本語では自動詞になる

보이다や들리다を習うと、「受け身なのに“見られる・聞かれる”ではない」と感じることがあります。韓国語では受け身由来の形でも、日本語では「見える」「聞こえる」と訳す方が自然です。

文法上の作り方と日本語訳を一対一で結びつけないことが、受け身を理解する助けになります

短い使役と-게 하다も日本語訳だけでは区別できない

먹이다も먹게 하다も「食べさせる」と訳せます。日本語訳が同じでも、韓国語では一つの動詞として言うのか、-게 하다で構造を作るのかが違います。

日本語から韓国語へ一語ずつ置き換えるのではなく、韓国語側の文型を一度選ぶと自然な文になります

使役・受け身でよくある間違いと練習問題

使役・受け身でよくある間違いと練習問題使役・受け身でよくある間違いと練習問題

使役と受け身は接尾辞の一覧を覚えるだけでは使えるようになりません。間違いが起きる場所は、同じ形の判別、二重受け身、助詞、日本語の直訳にほぼ集まります。

「意味の向き→動詞の形→助詞」の順で確認すると、形だけ見て迷う時間を減らせます

間違い1|이・히・리・기を見ただけで受け身と決める

이・히・리・기は使役にも使います。보이다、읽히다、안기다のように両方の意味を持つ語もあるため、接尾辞だけで判断できません。

最後は必ず「だれが何をしている文か」で確認するのが安全です

間違い2|被動詞にさらに-어지다を重ねる

보여지다、쓰여지다のように、受け身の意味が二重になる形は避けられることがあります。まず短い受け身だけで意味が足りるか確認してください。

보인다・쓰인다で済むなら、受け身を二度重ねないと覚えておけば十分です

間違い3|すべての使役を시키다で作る

시키다は便利ですが、すべての動詞へ自由に付ける万能の接尾辞ではありません。먹이다、앉히다のような定着した使役動詞や、-게 하다の方が自然な場面があります。

하다系の名詞+시키다は使いやすいが、一般動詞は固有の使役形と-게 하다を先に見ると不自然になりにくいです

練習1|使役か受け身かを見分ける

次の4つを、使役か受け身か考えてみてください。形が同じものは、文全体の意味まで見ます。

答えを見る前に「実際に動作する人はだれか」を一度探すと判別しやすくなります

韓国語意味答え
아이에게 밥을 먹였어요.子どもにご飯を食べさせました。使役
범인이 경찰에게 잡혔어요.犯人が警察に捕まりました。受け身
바다가 보여요.海が見えます。受け身側
친구에게 사진을 보였어요.友達に写真を見せました。使役

練習2|元の文から使役・受け身へ変える

次は元の文を変換します。単語の形だけでなく、主語と助詞も変わるところを見てください。

一つの文を能動→使役、能動→受け身へ動かす練習をすると、文の向きが定着します

元の文作る形答え
아이가 앉아요.母が座らせる엄마가 아이를 앉혀요.
경찰이 범인을 잡아요.犯人を主語にする범인이 경찰에게 잡혀요.
학생이 문장을 써요.先生が書かせる선생님이 학생에게 문장을 쓰게 해요.
사람들이 이 책을 읽어요.本を主語にする이 책이 사람들에게 읽혀요.

使役・受け身を覚える順番

最初から接尾辞を全部暗記する必要はありません。まず먹이다/먹히다、앉히다、잡히다、열리다、보이다のような高頻度語を覚え、そのあと-게 하다と-아/어지다へ広げます。

単語6〜8組→文型2つ→同形語の見分け、の順で進めると負担が少なくなります。活用自体が不安なら、韓国語の変則活用韓国語のヘヨ体も先に確認できます。

よくある質問1|すべての動詞に이・히・리・기を付けられますか?

付けられません。短い使役形・受け身形を作れる動詞は限られ、どの接尾辞を使うかも単語ごとに決まっています。

知らない動詞へ接尾辞を自分で付けて作らず、辞書でその形があるか確認するのが安全です。使役なら-게 하다で表せる場合もあります。

よくある質問2|使役は全部-게 하다で言えますか?

幅広く使えますが、定着した使役動詞といつでも同じ響きになるわけではありません。먹이다、재우다、앉히다のようによく使う単語は短い形を覚えておく方が自然です。

短い使役動詞は単語として覚え、分からない動詞を-게 하다で補うくらいから始めると使いやすくなります

よくある質問3|보이다は使役ですか?受け身ですか?

両方あります。바다가 보여요なら「海が見える」で受け身側、친구에게 사진을 보였어요なら「友達に写真を見せた」で使役です。

보이다は形だけでは決めず、主語と目的語を含めて文全体を見る必要があります

よくある質問4|日本語の「〜された」は全部韓国語の受け身になりますか?

なりません。日本語の迷惑受け身や間接受身は、韓国語では能動文や理由を表す文に直した方が自然なことがあります。

日本語の「れる・られる」を見たら、まず出来事を能動文に戻して考えると直訳を避けやすくなります

よくある質問5|시키다と-게 하다の違いは何ですか?

시키다は일을 시키다、공부를 시키다のように名詞と組み合わせてよく使います。-게 하다は一般の動詞にも広く付けられます。

日本語の「させる」を見てすぐ시키다を選ばず、元の韓国語が名詞型か動詞型かを見ると自然です

よくある質問6|-아/어지다と-아/어 있다は何が違いますか?

-아/어지다は「〜される・〜になる」という出来事や変化を表し、-아/어 있다はその結果の状態が続いていることを表します。

문이 열렸어요=ドアが開いた、문이 열려 있어요=ドアが開いているの対で覚えると分かりやすくなります

よくある質問7|最初に何から覚えると早いですか?

먹이다・먹히다、앉히다、잡히다、열리다、들리다、재우다、보이다のような頻出語から始めてください。そのあとに-게 하다と-아/어지다を足すと、形と意味がつながります。

接尾辞7個を先に暗記するより、よく使う動詞を使役・受け身のペアで覚える方が会話へつながりやすくなります

まとめ|韓国語の使役・受け身は「だれが動くか」で見分ける

まとめ|韓国語の使役・受け身は「だれが動くか」で見分けるまとめ|韓国語の使役・受け身は「だれが動くか」で見分ける

韓国語の使役と受け身は、どちらにも이・히・리・기が出るため、形だけ見ると難しく見えます。ですが、使役は「別の人に動作をさせる」、受け身は「主語が動作を受ける」という向きははっきり違います。

使役=이・히・리・기・우・구・추/-게 하다、受け身=이・히・리・기/-아/어지다を軸にし、最後は文全体の意味で判断するのが基本です

最初に覚えるならこの8組

먹다→먹이다(食べさせる)/먹히다(食べられる)、앉다→앉히다(座らせる)、잡다→잡히다(捕まる)、열다→열리다(開く)、듣다→들리다(聞こえる)、자다→재우다(寝かせる)、보다→보이다(見える・見せる)。まずこのあたりが自然に出れば、使役と受け身の骨格はかなり見えてきます。

迷ったら接尾辞を考える前に「だれが実際にその動作をしているか」へ戻る。そこから使役か受け身かを決めれば、同じ이・히・리・기でも見分けやすくなります。

文法全体の位置づけを確認したい場合は韓国語の基本ルール、助動詞や-겠-など関連表現は韓国語の助動詞でも整理しています。より厳密な用語の扱いは、韓国国立国語院の使役・受け身接尾辞の説明も参考になります。

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