韓国語とハングルの違いって何?韓国語とハングルの違いまとめてみました!
韓国ドラマや韓国グルメ、韓国ファッション…というように、韓国関連のコンテンツが日本国内でのキーワード検索上位に上がっていたりと、日本国内でも大人気ですよね!
そこから韓国語の勉強をスタートした方も多いのではないでしょうか。
そしてそんな韓国ブームが来ている中、HP上や韓国語勉強ブログなどで「韓国語講座」と呼ばれているものもあれば、「ハングル講座」などと呼ばれている記事を目にした方が多いと思います。
と思いますよね。
しかし細かく見ていくとしっかりとした違いがあるんです。
今回はそんな「韓国語」と「ハングル」の違いについてご説明していきたいと思います!
韓国語とハングルの違い
まずは簡単な2種類の分け方についてご説明します。
「韓国語」は話し言葉
「韓国語」と「ハングル」という言葉が日本では混在して認識されていますよね。
私達が一般的によく使う「韓国語」という言葉は、日本語に置き換えると「日本語・中国語・英語」のような「国の言葉」をひとくくりにしたイメージです。
会話する際に使用する「話し言葉」にあたります。
「ハングル」は書き言葉
一方「ハングル」は、日本語に置き換えると「ひらがな・カタカナ」英語だと「アルファベット」といったように、“文字”を表す表現です。
なので「ハングル」は「書き言葉」、文章で使う場合は「ハングル」と呼ばれます。
「ハングル」という表現は文字を表す言葉ですが、「ハングル語」という日本語は間違っていますので、間違えないように注意しましょう。
韓国語は「話し言葉」
ハングルは「書き言葉」
(ハングル語は間違い!)
韓国語とハングルの違い。「韓国語」について
時代は遡って第二次世界大戦の話になります。
「韓国語」と「ハングル」は韓国の歴史も入ってくるので、韓国の歴史も一緒に勉強してみましょう!
元々は一つの国だった
今「北朝鮮」と「韓国」が位置する場所「朝鮮半島」は第二次世界大戦前までは、日本の植民地だった事は学生の歴史の授業で習ったのを覚えていますか?
第二次世界大戦で日本が敗戦してしまったため、日本の植民地だった朝鮮半島が、アメリカと旧ソ連の2つの国に統治されるようになり、「北朝鮮人民共和国」と「大韓民国(南朝鮮)」という2つの国に分かれました。
日本語では「韓国」「北朝鮮」ですが、英語で表示すると
North Korea:「北朝鮮人民共和国」
South Korea:「大韓民国」
と分かれているので、パっと見てわかりやすいのではないでしょうか。
元々は一つの国だったので、その当時朝鮮半島で使われていた言語を「朝鮮語」と呼んでいました。
ちなみに現在、日本での韓国語の正式名称は「朝鮮語」となります。
「大韓民国(韓国)では韓国語」「北朝鮮では朝鮮語」
日本でも地方によって方言があったり、お年寄りの方のなまりが強いと聞き取れない事がありますよね。
韓国も同じで、北と南では方言がありました。
第二次世界大戦敗戦まで朝鮮半島は一つでしたが、地域によって方言やなまりがあった為、北と南が分かれた現在では
「韓国:大韓民国」で使用される言語は「韓国語」、
「北朝鮮人民共和国」で使用される言語は「朝鮮語」
と分類されています。
北朝鮮でも韓国語が通用する?
元々が一つの国で同じ言語を使ってたのなら、北朝鮮で韓国語、韓国で朝鮮語が通じるのかな?と疑問に思う方もいらっしゃいますよね。
結論から先に話すと、どっちの国でどっちの言語を使ってもある程度は通じます。
ですが、先ほど上記で説明したように、日本でも方言があると伝わらない場合がありますよね。
そういった細かいニュアンスの違いはありますが、基本的には通じると思ってOKです。
例えば、標準語を使う東京の人が関西弁を使おうとしても、関西の人からするとちょっとしたイントネーションの違いがわかるので「あ、関東の人なのかな」と思いますよね。
それと似たような感じで、少しイントネーションや話し方が違うなと感じられる事はありますが、韓国語でも朝鮮語でも基本的には通じます。
韓国語とハングルの違い「ハングル」について
この「ハングル」というのは、韓国語で表すと「한굴:ハングル」、意味は「한국의 굴:韓国の字」という意味になります。
日本語 | 韓国語 |
---|---|
ハングル | 한굴 (ハングル) |
韓国の字 | 한국의 굴 (ハングギュイ グル) |
ハングルの起源
また歴史の話になりますが、時代は朝鮮時代1443年まで遡ります。
朝鮮時代1443年の世宗大王が、学者たちと考えた「民衆を訓える正しい音」という意味の「訓民正音:훙민정음(フンミンジョンウㇺ)という文字を、民衆に広めた事が起源となっています。
日本でも、昔は家の位や地位が高い人は読み書きができましたが、階級の低い庶民は読み書きができない人が多くいましたよね。
韓国も王族や官僚といった位が高い人達は読み書きができましたが、階級の低い民は読み書きができませんでした。
しかもハングルは流通する前は「漢文」を使用していた為、庶民が勉強するのは当然難しいですよね。
そこで、そんな民の為に、世宗大王と学者達が考案した母音と子音を組み合わせる「ハングル」という文字を普及させていきました。
韓国のお札に描かれている偉人
これは歴史的にも「知識の革命」と呼ばれているほどの大業です。
私達は大好きな韓国文化、韓国語の起源は、当時の心優しい王様が起源だったんですね。
日本でも歴史的な偉業を成し遂げた人は、お札に描かれますよね。福沢諭吉や野口英世、樋口一葉…etc
韓国でウォン(大韓民国の流通通貨)を使った方は多いと思いますが、薄緑色のお札「1万ウォン(日本円だと約1,000円)」のお札に描かれている人が、ハングルを世に広めた世宗大王です。
今度の夏休み等に韓国に行かれる方は、ぜひ1万ウォン札を見てみてください^^
「この人ハングル作った王様なんだよ~」という豆知識も披露できちゃいますね!
韓国語とハングルの違い「漢文」について
先ほど少しだけ出た「漢文」も、韓国語やハングルと関連があるので、こちらもご紹介していきたいと思います。
「ハングル」の前は「漢文」を使用していた
世宗大王が読み書きができない民衆の為に「ハングル」を広めましたが、それまでの王族、貴族達は中国から来ていた「漢字」を使った「漢文」を使用していました。
私達日本人も、高校の授業で「古文」を習いましたよね。余談ですが、私は個人的に漢文の読解が苦手だったので、ハングルが普及する前はあんな難しい言語を使ってたんだ…と感心しました。
話を戻すと、ハングルの前は漢字を使用していたので、韓国のお年寄り世代では、漢字文化が若干残っており、漢字のなんとなくの意味を知ってる方が多いです。
韓国でも「漢字」が使われる
現在の韓国人の30~40代の方以降の世代は、完全にハングルで教育を受けています。
ですが、ハングルの前に使用されていた「漢文」の名残がまだ残っており
「美(美人、美しいの意味)」
「中:中国の意味」
「祝(お祝いの意味)」
「故(故人の名前の前につけられる」
のように、韓国の新聞の記事の見出しや結婚式やお葬式時は、昔の名残で漢字が使われる事が多いです。
【まとめ】韓国語とハングルの違いまとめ
普段何気なく使っている「韓国語」と「ハングル」は全然意味が違うということがお分かりいただたでしょうか。
韓国語だけにフォーカスを当てても、朝鮮半島の歴史が絡んできたり、大昔の歴史が絡んできたりと、奥が深い言語ですよね。
私達日本人は漢字を普段から使っているので、韓国語を勉強し始めて漢字が出てきても、意味が理解できるので、やはり韓国語は日本人が挑戦しやすい言語なのかなと思います。
韓国語を勉強している方は、自分が今学んでいる韓国語がどのようにして作られたかなどの背景も知っておくと、もっと楽しく勉強できるのではないでしょうか?
Googleで翻訳されないようなリアルな言葉は、YouTubeやSNSなどで知れますし、一緒にネイティブの発音が聞けたりと、もはや無料の学習ツールですよね!
韓国人が発信している韓国の情報も簡単に入手できてしまいますので、サイト等も上手に利用して韓国語マスターになりましょう!
今回は韓国語とハングルの違いについて特集しました。
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