【韓国語 能力試験】韓国語能力試験(TOPIK)とは?レベルやハングル検定との違いについて解説
最近、韓国ドラマやK-POPアイドルの影響で、韓国語の勉強を始める方が増えていますよね!
韓国語の勉強を始めてしばらく経つと、自分のレベルを測るために、韓国語の検定試験に挑戦しようと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
検定試験は、留学や就職の際のスキルの証明としても役立つので、ぜひ取っておきたいところです。
今回は、韓国語の検定試験として有名な「韓国語能力試験(TOPIK)」について、詳しく紹介していきます。
【韓国語 検定】韓国語能力試験(TOPIK)の基本情報
「韓国語能力試験(TOPIK)」は、韓国の教育省が認定・実施する韓国語資格試験です。
韓国文化の理解や留学などに必要な韓国語能力の測定・評価を目的に、世界97ヶ国の韓国語学習者が受験しています。
等級はTOPIKⅠ(初級/1〜2級)、TOPIKⅡ(中級・上級/3~6級)の2つからなり、6級が最上級となっています。
6級合格者は、全国通訳案内士の韓国語科目試験が免除となります。
成績の有効期間は、成績発表日から2年間です。
韓国語能力試験(TOPIK)の試験日程
TOPIKⅠ、TOPIKⅡともに、日本では例年4月、7月、10月の年3回、実施されています。
2022年度より先着順での受付となり、併願は廃止となっています。
詳しい日程はHPから確認できます。
韓国語能力試験(TOPIK)の検定料
検定料は、TOPIKⅠが5,000円、TOPIKⅡが7,000円となっています。
個人、団体ともにオンライン申請のみの受付となっています。
韓国語能力試験(TOPIK)の受験資格
国籍、年齢、学歴などの制限はありません。
韓国語能力試験(TOPIK)の評価基準
TOPIKⅠ(初級/1〜2級)
四者択一マークシート式の聞取り30問(40分)と読解40問(60分)が課されます。
配点は各100点の200点満点。合格基準は1級が80点以上、2級が140点以上となっています。
1級 | ・自己紹介、買い物、飲食店での注文など生活に必要な基礎的な言語(ハングル)を駆使でき、身近な話題の内容を理解、表現できる。 ・約800語程度の基礎的な語彙と基本文法を理解でき、簡単な文章を作れる。 ・簡単な生活文や実用文を理解し、構成できる。 |
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2級 | ・電話やお願い程度の日常生活に必要な言語(ハングル)や、郵便局、銀行などの公共機関での会話ができる。 ・約1,500~2,000語程度の語彙を用いた文章を理解でき、使用できる。 ・公式的な状況か非公式的な状況かの言語(ハングル)を区分し、使用できる。 |
TOPIKⅡ(中級・上級/3~6級)
四者択一マークシート式の聞取り50問(60分)と読解50問(70分)、それに記述式の筆記4問(作文含む、50分)が課されます。
筆記の作文は、中級レベルは200~300文字程度の説明文、上級レベルは600~700文字程度の論述文となっています。
配点は各100点の300点満点。合格基準は3級120点以上、4級150点以上、5級190点以上、6級230点以上です。
3級 | ・日常生活を問題なく過ごせ、様々な公共施設の利用や社会的関係を維持するための言語(ハングル)使用が可能。 ・文章語と口語の基本的な特性を区分し理解、使用が可能。 |
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4級 | ・公共施設の利用や社会的関係の維持に必要な言語(ハングル )機能を遂行することができ、一般的な業務に必要な機能を実行できる。 ・ニュースや新聞をある程度理解でき、一般業務に必要な言語(ハングル)が使用可能。 ・よく使われる慣用句や代表的な韓国文化に対する理解をもとに社会・文化的な内容の文章を理解でき、使用できる。 |
5級 | ・専門分野においての研究や業務に必要な言語(ハングル)をある程度理解と使用ができ、政治・経済・社会・文化などの全般に渡った身近なテーマについて理解し、使用できる。 ・公式的、非公式的且つ口語、文語的な脈絡に関する言語(ハングル)を適切に区分し、使用できる。 |
6級 | ・専門分野における研究や業務遂行に必要な言語(ハングル)機能を比較的正確に、流暢に使用でき、政治・経済・社会・文化などの全般的なテーマにおいて身近でないテーマに対しても不便なく使用できる。 ・ネイティブ程度までではないが、自己表現を問題なく話すことができる。 |
【韓国語 検定】韓国語能力検定(TOPIK)とハングル検定の違い
韓国語能力検定(TOPIK)の他に「ハングル検定」も、韓国語の検定試験として有名です。
2つの試験の違いについて解説します。
実施回数
韓国語能力試験(TOPIK)は年に3回(春・夏・秋)実施されますが、ハングル検定は年に2回(春・秋)実施されています。
韓国語能力試験(TOPIK)の方が、試験を受けられる回数は多くなります。
出題時の言語
韓国語能力検定(TOPIK)は韓国政府が運営しているため、すべての設問・回答は韓国語で出題されます。
それに対し、ハングル検定は、ハングル能力検定協会という日本の団体が主催しているため、1級と2級以外は日本語で出題されます。
そのため、初心者にとってはハングル検定の方が取り組みやすいといえるかもしれません。
<韓国語能力検定(TOPIK)でよく出題される問題文>
・밑줄 친 부분 下線を引いた部分
・( )에 들어갈 말 ( )に入る言葉
・가장 알맞은 것을 고르십시오. 最も相応しいものを選びなさい。
・비슷한 것을 고르십시오. 似ているものを選びなさい。
・같은 것을 고르십시오. 同じものを選びなさい。
・틀린 것을 고르십시오. 間違っているものを選びなさい
・무엇에 대한 글인지 고르십시오. 何についての文章か選びなさい。
・다음을 읽고 물음에 답하십시오. 次を読んで問いに答えなさい。
級の設定と試験項目
韓国語能力試験(TOPIK)とハングル検定は、級の設定と試験項目にも違いがあります。
韓国語能力試験(TOPIK)は、1級から6級に進むにつれて難度が高くなります。
また、TOPIKⅡ(3~6級)ではいずれも書き取り問題が含まれます。
一方、ハングル検定では5級から1級に進むにつれて難度が上がり、1級のみ書き取り問題と面接が行なわれます。
作文が苦手な方にとっては、韓国語能力試験(TOPIK)の方が難しいと感じるかもしれません。
有効期限
資格の有効期限も、韓国語能力試験(TOPIK)とハングル検定では異なります。
韓国語能力試験(TOPIK)は資格取得から2年間ですが、ハングル検定は有効期限がありません。
ハングル検定は一度取得すれば永久に有効なので、合格すれば、いつでも履歴書に記入できます。
【まとめ】韓国語能力試験(TOPIK)とは?レベルやハングル検定との違いについて解説
いかがでしたでしょうか。
今回は、韓国語能力試験(TOPIK)について詳しくご紹介しました。
韓国語能力試験(TOPIK)の出題パターンはだいたい決まっているので、過去問を何度も解いて出題形式に慣れることが重要です。
TOPIK対策の問題集や模擬試験なども多く出版されているので、それらを利用するのもおすすめです。
ご自身の目的に合わせて、ぜひ韓国語の検定試験に挑戦してみてくださいね!
・韓国語で「と」!
・韓国語で「でも」「だけど」
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