【韓国語 ハングル検定】ハングル検定とは?レベルや級・出題範囲について解説

韓国語の勉強を進める中で、韓国語の検定にチャレンジしてみたい!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
韓国語を勉強した証としても資格は役立つので、ぜひ取っておきたいところです。
今回は、韓国語の試験である「ハングル検定」について、詳しく紹介していきます。
【韓国語 ハングル検定】ハングル検定の基本情報
ハングル検定とは、ハングル能力検定協会という日本の団体が主催している韓国語の検定試験です。
日本語を母国語とする方を対象とした韓国語能力を測る試験です。
1993年からこれまで59回開催され、累計50万人以上もの人が出願している規模の大きな検定試験といえます。
ハングル検定の日程
「ハングル」能力検定試験は年に2回実施されます。
実施日の確定は回ごとの協会HP、受験案内等をご確認ください。
春季 | 秋季 |
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6月 第1日曜日 | 11月 第2日曜日 |
ハングル検定の検定料(税込)
検定料は受験する級によって異なります。併願で2つの級を受験することが可能です。
単願
1級 | 10,000円 |
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2級 | 7,000円 |
準2級 | 6,300円 |
3級 | 5,300円 |
4級 | 4,200円 |
5級 | 3,700円 |
併願
1級、2級 | 16,800円 |
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2級、準2級 | 13,100円 |
準2級、3級 | 11,100円 |
3級、4級 | 9,000円 |
4級、5級 | 7,400円 |
ハングル検定の受験資格
国籍、年齢、学歴などの制限はありません。
ハングル検定の試験会場
試験は全国で開催されています。
【韓国語 ハングル検定】ハングル検定のレベルや級・出題範囲について

ハングル検定「5級」
韓国・朝鮮語を習い始めた初歩の段階で、基礎的な韓国・朝鮮語をある程度理解し、それらを用いて表現できる。
聞取40点+筆記60点=100点満点。60点以上で合格。
・ハングルの母音(字)と子音(字)を正確に区別できる。
・約480語の単語や限られた文型からなる文を理解することができる。
・決まり文句としてのあいさつやあいづち、簡単な質問ができ、またそのような質問に答えることができる。
・自分自身や家族の名前、特徴・好き嫌いなどの私的な話題、日課や予定、食べ物などの身近なことについて伝え合うことができる。
ハングル検定「4級」
基礎的な韓国・朝鮮語を理解し、それらを用いて表現できる。
聞取40点+筆記60点=100点満点。60点以上で合格。
・比較的使用頻度の高い約1,070語の単語や文型からなる文を理解することができる。
・決まり文句を用いて様々な場面であいさつやあいづち、質問ができ、事実を伝え合うことができる。また、レストランでの注文や簡単な買い物をする際の依頼や簡単な誘いなどを行うことができる。
・簡単な日記や手紙、メールなどの短い文を読み、何について述べられたものなのかをつかむことができる。
・自分で辞書を引き、頻繁に用いられる単語の組み合わせ(連語)についても一定の知識を持ちあわせている。
ハングル検定「3級」
日常的な場面で使われる基本的な韓国・朝鮮語を理解し、それらを用いて表現できる。
聞取40点+筆記60点=100点満点。60点以上で合格。(聞取必須得点12点、筆記必須得点24点)
・決まり文句以外の表現を用いてあいさつなどができ、丁寧な依頼や誘いはもちろん、指示・命令、依頼や誘いの受諾や拒否、許可の授受など様々な意図を大まかに表現することができる。
・私的で身近な話題ばかりではなく、親しみのある社会的出来事についても話題にできる。
・日記や手紙など比較的長い文やまとまりを持った文章を読んだり聞いたりして、その大意をつかむことができる。
・単語の範囲にとどまらず、連語など組合せとして用いられる表現や、使用頻度の高い慣用句や慣用表現なども理解し、使用することができる。
ハングル検定「準2級」
日常的な場面で使われる韓国・朝鮮語に加え、より幅広い場面で使われる韓国・朝鮮語をある程度理解し、それらを用いて表現できる。
聞取40点+筆記60点=100点満点。70点以上で合格。(聞取必須得点12点、筆記必須得点30点)
・様々な相手や状況に応じて表現を選択し、適切にコミュニケーションを図ることができる。
・内容が比較的平易なものであれば、ニュースや新聞記事も含め、長い文やまとまりを持った文章を大体理解でき、また日常生活で多く接する簡単な広告などについてもその情報を把握することができる。
・頻繁に用いられる単語や文型については基本的にマスターしており、数多くの慣用句に加えて、比較的容易なことわざや四字熟語などについても理解し、使用することができる。
ハングル検定「2級」
幅広い場面で使われる韓国・朝鮮語を理解し、それらを用いて表現できる。
聞取40点+筆記60点=100点満点。70点以上で合格。(聞取必須得点16点、筆記必須得点30点)
・相手に対して失礼のないように表現を選び、適切にコミュニケーションを図ることができる。また、用件的に複雑な依頼や謝罪、批判などに関しても、適切に表現を選択し目的を果たすことができる。
・単語や言い回し、イントネーションなどの選択に現れる話し手の感情(ニュアンス)もほぼ理解することができる。
・公式な場面と非公式な場面の区別に即して適切な表現の選択が可能である。
・幅広い話題について書かれた新聞や雑誌の記事・解説、平易な評論などを読んで内容を理解することができる。また、取り扱い説明書や契約書、請求書や見積書、広告やパンフレットなど実用的な文を読んで、その意味を具体的に把握することができる。
・連語、慣用句、慣用表現はもちろん、ことわざや頻度の高い四字熟語についても理解し、使用できる。
・南北の言葉の違いなども多少理解することができる。
ハングル検定「1級」
幅広い場面で用いられる韓国・朝鮮語を十分に理解し、それらを自由自在に用いて表現できる。
聞取40点+筆記60点=100点満点。70点以上で合格。(聞取必須得点16点、筆記必須得点30点)
1次試験合格者は2次試験の面接に進む。
・相手のみならず、場面や状況までを考慮した上で、的確に意図の実現ができ、報告書やエッセイなど、ほとんどのジャンルを考慮したスタイルの選択も可能である。
・職業上の業務遂行に関連する話題などについても取り扱うことができる。
・幅広い話題について書かれた新聞の論説・評論などの論理的にやや複雑な文章や抽象度の高い文章、様々な話題の内容に深みのある文章などを読んで、文章の内容や構成などを理解できる。
・要約や推論、論証や議論など、情報処理的にも高度なレベルが要求される処理を、韓国・朝鮮語を用いて行うことができる。
・類推の力を働かせて、知らない単語の意味を大体把握できる上、南北の言葉の違いや頻度の高い方言なども理解することができる。連語や四字熟語、ことわざについても豊富な知識と運用力を持ち合わせており、豊かな表現が可能である。
【韓国語 ハングル検定】ハングル検定と韓国語能力検定(TOPIK)の違い
韓国語の検定試験として、ハングル検定の他に「韓国語能力検定(TOPIK)」も有名です。
2つの試験の違いについて解説します。
ハングル検定とTOPIK、出題時の言語
ハングル検定は、ハングル能力検定協会という日本の団体が主催しているため、1級と2級以外は日本語で出題されます。
それに対し、韓国語能力検定(TOPIK)は韓国政府が運営しているため、すべての設問・回答は韓国語で出題されます。
そのため、初心者にとってはハングル検定の方が取り組みやすいといえるかもしれません。
ハングル検定とTOPIKの有効期限
資格の有効期限についても、ハングル検定と韓国語能力試験(TOPIK)とでは異なります。
ハングル検定は有効期限がありませんが、韓国語能力試験(TOPIK)は資格取得から2年間です。
ハングル検定は一度取得すれば永久に有効なので、受験して合格したら、いつでも履歴書に記入できます。
ハングル検定とTOPIK、級の設定と試験項目
ハングル検定と韓国語能力試験(TOPIK)は、試験項目にも違いがあります。
ハングル検定では5級から1級に進むにつれて難度が上がり、1級のみ書き取り問題と面接が行なわれます。
一方、韓国語能力試験(TOPIK)は、1級から6級に進むにつれて難度が高くなります。
3~6級ではいずれも書き取り問題が含まれます。
作文が苦手な方にとっては、韓国語能力試験(TOPIK)を難しいと感じるかもしれません。
ハングル検定とTOPIKの実施回数
ハングル検定は年に2回(春・秋)ですが、韓国語能力試験(TOPIK)は年に3回(春・夏・秋)実施されています。
韓国語能力試験(TOPIK)のほうが試験を受けられる回数は多くなります。

【まとめ ハングル検定】ハングル検定とは?レベルや級・出題範囲について解説
いかがでしたでしょうか?
今回は「ハングル検定」について、詳しく説明しました。
検定試験を受けることで、自分の苦手な分野が分かるため、韓国語の能力を効率よく伸ばすことができます!
また、レベルを上げれば留学や就職にも活用できます。
韓国語を学び始めたら、ぜひ検定試験を受けてみましょう!