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大隅書店
Ohsumi Shoten, Publishers
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新たなる茶の湯研究の地平を拓く ― 茶の湯のお点前は、流派により、どこがどのように違うのか。お点前の違いから、それぞれの流派の関係はどのように見えてくるのか。大小さまざまな44流派を調査し、各流派の風炉薄茶点前をデータ化して、多変量解析と系統推定による数理的分析を試みる。さらに、現在の点前と近世初期?中期の茶書の記述を精査し、点前が変化してきたことについて検討。資料編として44流派の系譜も紹介する。
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序 章 点前の研究の考え方
1 研究の前史 ― 千利休の点前を求めて
2 「茶の湯点前比較研究試論」の概要とその後の展開
3 流派による点前のちがいと変化
4 本書の構成
第1章 調査対象流派および点前の分析方法
1 調査対象流派とその概要
2 点前の分析方法
第2章 多変量解析による分析
1 多変量解析による44流派の分析
2 44流派のグラフ化による検討
第3章 文化系統学による分析
1 現在から過去を推定する学問
2 文化系統学による44流派の分析
第4章 調査対象項目ごとの検討
1 項目ごとの検討方法
2 点前全般についての項目(①?⑨)
3 点前手順を細分化した項目(1?33)
第5章 点前の多様性をめぐる言説
1 『茶譜』および『茶道望月集』にみる点前の議論
2 【⑤】茶碗の仕込み方について
3 【②】帛紗の付け方について
4 【8】釜の蓋を開けるについて
5 【7】柄杓を構える(合の向き)について
6 茶書の記述と現在の状況との比較検討
終 章 点前が変化すること
1 本書の議論のまとめ
2 点前が変化した方向性をめぐる仮説
3 点前の変化についての再考
4 点前の変化と家元の役割
5 さいごに
■資料編
資料1 調査対象流派の系譜
1 点前からみた流派の問題
2 Aグループ・千家系IおよぼBグループ・千家系II
3 Cグループ・有楽系
4 Dグループ・南坊系
5 Eグループ・その他
6 Fグループ・石州系
7 Gグループ・三斎系
8 Hグループ・遠州系
資料2 44流派の点前の調査方法
資料3 類型化における判断
資料4 参考文献等
あとがき
索 引
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廣田吉崇(ひろた・よしたか)
昭和34年(1959)生まれ。昭和60年(1985)東京大学法学部卒。平成7年(1995)阪神・淡路大震災を契機に茶の湯研究をはじめる。平成24年(2012)神戸大学大学院国際文化学研究科文化相関専攻博士課程修了。博士(学術)。現在、神戸大学大学院国際文化学研究科国際文化学研究推進センター協力研究員。著書に『近現代における茶の湯家元の研究』などがある。
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